科学

アポロ11号 月面着陸から50年 当時の管制室を復元

アポロ11号 月面着陸から50年 当時の管制室を復元

2019.06.29

アポロ11号で人類が初めて月面に降り立ってから7月で50年となるのを前に、NASA=アメリカ航空宇宙局のジョンソン宇宙センターに当時の管制室が忠実に復元されました。

NASAが打ち上げた探査機アポロ11号は、1969年7月20日に月面に着陸し、ニール・アームストロング船長らが人類で初めて月面を歩きました。

この月面着陸から来月で50年になるのを前に、28日、南部テキサス州にあるジョンソン宇宙センターに当時の管制室が復元されました。管制室は、アポロ計画のあと、スペースシャトル計画などでも使われ、1985年には国の史跡に指定されましたが、1992年に使われなくなってから放置され老朽化が進んだため、おととしからおよそ5億4000万円かけて復元が進められていました。

復元は、アポロ11号が月面に着陸した際の映像を確認したり、当時の管制官などに詳しく話を聞いたりして行われ、部屋の天井やカーペット、それに、制御盤のボタンやダイヤル式の電話、置かれたコップや灰皿まで、当時のままに再現されました。

復元された管制室は、来月1日以降、一般の人もガラス越しに見学できるということで、NASAは、アメリカの宇宙飛行の輝かしい歴史が保存されるとしています。

アポロ計画の終了以降、人類は月面を踏んでいませんが、NASAは5年後の2024年に、再びアメリカの宇宙飛行士を月面に送る計画を進めています。

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