韓国南西部の原子力発電所で先月、原子炉の出力が制限値を超えたあとも運転が停止されなかった問題で、職員が出力の計算を誤っていたことが原子力安全委員会などの調査で明らかになり、管理体制の問題が指摘されています。
先月10日、韓国南西部チョルラ(全羅)南道の黄海に面したハンビッ原子力発電所1号機で、原子炉の制御棒を抜く試験の最中に出力が制限値の5%を超え、一時は最大で18%まで上昇したにもかかわらず、原子炉はおよそ11時間半にわたって停止されませんでした。
韓国の原子力安全委員会などのこれまでの調査で、制御棒を抜いたのは無資格の職員だったことが分かっていますが、委員会が24日行った中間発表によりますと、それに加えて別の職員が出力の計算を誤る人為的なミスがあったということです。
さらに、原子炉を担当していた職員の中には25時間連続で勤務していた人がいたことも分かり、地元メディアは管理体制の問題を指摘しています。
韓国の原子力安全委員会は、今回、放射性物質の漏えいはなかったものの重大事故につながりかねなかったとして、今後、再発防止策を含めた最終的な調査結果を発表することにしています。
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韓国の原子力安全委員会などのこれまでの調査で、制御棒を抜いたのは無資格の職員だったことが分かっていますが、委員会が24日行った中間発表によりますと、それに加えて別の職員が出力の計算を誤る人為的なミスがあったということです。
さらに、原子炉を担当していた職員の中には25時間連続で勤務していた人がいたことも分かり、地元メディアは管理体制の問題を指摘しています。
韓国の原子力安全委員会は、今回、放射性物質の漏えいはなかったものの重大事故につながりかねなかったとして、今後、再発防止策を含めた最終的な調査結果を発表することにしています。