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科学
2019.06.07
ことしの「環境白書」がまとまり、気候変動やプラスチックごみによる海洋汚染は、地球規模の危機で地域の課題とも密接に関わるとして、多くの関係者が関わり、各地域で取り組む必要があると指摘しています。
7日、閣議決定された環境白書では、近年、気候変動やプラスチックごみによる海洋汚染など、地球規模の危機で地域の課題とも密接に関わる環境問題が起きているとしています。
そのうえで、これらの問題は一人一人が影響を受けるとともに原因者になっているため、数多くの関係者が関わり、各地域で取り組む必要があると指摘しています。
気候変動については、気温の上昇や大雨の頻度の増加、熱中症のリスクの増加など気候変動やその影響が全国各地であらわれていて、今後、長期にわたって拡大するおそれがあるとしています。
そのうえで、温室効果ガスの排出削減だけでなく、被害の回避や軽減を図る対策も必要だとして、熱中症予防の取り組みや災害への備えを紹介しています。
また、プラスチックごみをめぐっては、適正に処理されず海に流れ出て海洋環境を悪化させている状況などから、プラスチックの使い方を改めて見直さなければならない時機に来ていると指摘しています。
そして、ストローやレジ袋など使い捨てのプラスチック製品の使用を削減するとともに、ライフスタイルの転換や技術革新の推進を図ることが重要だとしています。