がん患者自身の免疫の働きを高めて治療する免疫療法で、AI=人工知能を使うことで一人一人にあわせた薬を作り治療する新たな手法を、大手電機メーカーのNECとフランスの企業が開発しました。
NECとフランスのバイオ関連企業「トランスジーン」は27日都内で、AIを使ったがんの免疫療法の手法を開発したと発表しました。
がんの免疫療法は患者自身の免疫の働きを高めてがんを治療するものですが、新たな手法は、患者から正常な細胞とがん細胞を採取して行います。
がん細胞には特有のタンパク質が見られますが、患者ごとに性質が異なり多様な種類があることから、AIで細胞を調べて個人の膨大な遺伝子情報などを分析し、このタンパク質を予測します。
そしてこのタンパク質をもとに、一人一人にあったワクチンを作って患者に投与することで、免疫細胞を活性化させ、がん細胞を攻撃しやすくするということです。
臨床試験は、まずはアメリカで卵巣がんを対象に年内にも始まる予定で、AIを使った個人ごとのがんの免疫療法に向けて臨床試験を行うのは、日本の企業ではNECが初めてだということです。
NECの藤川修執行役員は「膨大なデータの分析に強みを持つAIの技術をいかして、安心してがんを治療できる環境を作りたい」と話していました。
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がんの免疫療法は患者自身の免疫の働きを高めてがんを治療するものですが、新たな手法は、患者から正常な細胞とがん細胞を採取して行います。
がん細胞には特有のタンパク質が見られますが、患者ごとに性質が異なり多様な種類があることから、AIで細胞を調べて個人の膨大な遺伝子情報などを分析し、このタンパク質を予測します。
そしてこのタンパク質をもとに、一人一人にあったワクチンを作って患者に投与することで、免疫細胞を活性化させ、がん細胞を攻撃しやすくするということです。
臨床試験は、まずはアメリカで卵巣がんを対象に年内にも始まる予定で、AIを使った個人ごとのがんの免疫療法に向けて臨床試験を行うのは、日本の企業ではNECが初めてだということです。
NECの藤川修執行役員は「膨大なデータの分析に強みを持つAIの技術をいかして、安心してがんを治療できる環境を作りたい」と話していました。