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摂食障害 “食べ吐き”で歯が溶けることも 連携治療進む

2019.05.26 :

全国で数十万人の患者がいると指摘されている摂食障害、患者の中には食べ吐きする時の胃酸で歯が溶け失われるなど、歯の状態に問題があるケースが多いとして、歯科医師と心療内科などが連携して治療にあたっていこうという取り組みが進んでいます。

取り組みを進めているのは、日本歯科大学附属病院の研究チームです。

研究チームによりますと摂食障害では、大量に食べてはおう吐を繰り返す患者も多く、吐く時に出る胃酸で歯の表面のエナメル質が溶けるケースが目立ちました。
摂食障害の患者87人の歯の状態を調べたところ、63人が同じ年代の平均より虫歯が多く、20人がエナメル質が溶けて神経が透けて見える重症の状態でした。

また食べ物を受け付けなくなる拒食症でも、カロリーを補おうとガムやアメを一日中口に含んでいたため、虫歯が進行し、歯の根元しか残っていない患者もいました。

中には、虫歯の痛みから食べ物をかむことができずに丸飲みして窒息し、救急搬送されるなど命に関わるような事態もあったということです。
研究チームの歯科医師大津光寛さんは「摂食障害の症状が治まらないかぎり、繰り返し虫歯になり重症化するケースが目立つ」としていて、歯科医師が摂食障害の正しい知識を持つための研修を進めたり、心療内科や精神科と協力して総合的に治療を進めたりする体制を作っていくことにしています。

摂食障害協会「心と歯の治療両立を」

一方、摂食障害の治療に関わる医師などで作る日本摂食障害協会の鈴木眞理理事は「摂食障害の患者に対して、歯科の受診を呼びかけるなど、患者のために心の治療と歯の治療を両立させていく取り組みを今後さらに進めていきたい」と話しています。
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