文化

バンクシーが新作公開 国際的芸術祭への皮肉か

バンクシーが新作公開 国際的芸術祭への皮肉か

2019.05.24

風刺を込めた作品を突然公開する神出鬼没のアーティスト、バンクシーは、イタリアで新作を披露しながらも警察に命じられて撤去するまでの一部始終を収めた映像を公開し、現地で開催されている国際的な芸術祭への皮肉ではないかなどと話題を呼んでいます。

戦争や環境問題への風刺を込めた作品で知られる覆面アーティストのバンクシーは22日、SNSのインスタグラムに新作を紹介する動画を投稿しました。

動画はイタリア北東部のベネチアの広場で撮影されたもので、コート姿で帽子を目深にかぶった人物が、持参した大小9つの絵画を組み合わせると、運河を渡る1隻の巨大クルーズ船が姿を現し、「油の中のベネチア」という題字が添えられています。

動画ではさらに、警察官が許可がないことを理由に撤去を命じ、この人物が作品を片づけて立ち去る様子も収められています。

バンクシーは現地で開催されている国際的な芸術の祭典「ベネチア・ビエンナーレ」に触れて、「世界最大で権威ある芸術祭が開かれているのに、なぜか私は招待されていない」とコメントしていて、現代芸術や芸術祭そのものを皮肉ったものではないかなどと話題を呼んでいます。

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