静岡県にある浜岡原子力発電所について、中部電力は、津波が防波壁の高さを越える22.5メートルに達する可能性があると明らかにしました。中部電力はあくまで参考値だとしていますが、審査の結果によっては、かさ上げなどの対策が必要になる可能性があります。
24日に開かれた浜岡原発の再稼働の前提となる審査会合で、中部電力は、内閣府が公表している南海トラフの巨大地震による最大クラスの津波について、震源の位置を従来より厳しく設定した場合、原発の敷地の前で高さが22.5メートルに達する可能性があるとする試算結果を示しました。
これまで中部電力は、想定される最大の津波の高さを内閣府の最大のモデルをもとに、21.1メートルとしていて、浜岡原発の前面に高さ22メートルの防波壁を長さ1.6キロにわたって建設しています。
今回の試算は原子力規制庁からの指摘を受けて行ったもので、中部電力はあくまで参考値であり、内閣府の最大のモデルにさらに厳しい条件を設定する必要はないと主張しました。
これに対し規制庁の審査官からは「震源の場所はどこになるかわからないので、厳しく設定すべきだ」といった意見が出され、改めて議論することになりました。
審査の結果によっては防波壁のかさ上げなどの対策が必要になりますが、中部電力は「必要なら検討するが、まずは規制庁に丁寧に説明して納得を得られるようにしたい」と話しています。
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これまで中部電力は、想定される最大の津波の高さを内閣府の最大のモデルをもとに、21.1メートルとしていて、浜岡原発の前面に高さ22メートルの防波壁を長さ1.6キロにわたって建設しています。
今回の試算は原子力規制庁からの指摘を受けて行ったもので、中部電力はあくまで参考値であり、内閣府の最大のモデルにさらに厳しい条件を設定する必要はないと主張しました。
これに対し規制庁の審査官からは「震源の場所はどこになるかわからないので、厳しく設定すべきだ」といった意見が出され、改めて議論することになりました。
審査の結果によっては防波壁のかさ上げなどの対策が必要になりますが、中部電力は「必要なら検討するが、まずは規制庁に丁寧に説明して納得を得られるようにしたい」と話しています。