戦後の日本社会を問う評論などを数多く発表した文芸評論家で、早稲田大学名誉教授の加藤典洋さんが、今月16日、肺炎のため東京都内の病院で亡くなりました。71歳でした。
加藤さんは山形県出身で、東京大学文学部を卒業後、国立国会図書館に勤務するかたわら評論活動を始めました。
昭和60年に刊行されたデビュー作「アメリカの影」では、戦後の日本社会をアメリカとの関係性から斬新な視点で捉え直して注目を集め、その後も現代文学から思想史、社会時評まで、幅広い分野で評論活動を展開しました。
平成9年に「言語表現法講義」で新潮学芸賞を、平成10年に「敗戦後論」で伊藤整文学賞を受賞しています。
また、明治学院大学と早稲田大学で教授を歴任し、後に早稲田大学の名誉教授となっています。
近年は村上春樹さんの文学像に迫る著作なども発表し、多くの読者に親しまれていました。
関係者によりますと、加藤さんは、今月16日の午後、肺炎のため、東京都内の病院で71歳で亡くなりました。
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昭和60年に刊行されたデビュー作「アメリカの影」では、戦後の日本社会をアメリカとの関係性から斬新な視点で捉え直して注目を集め、その後も現代文学から思想史、社会時評まで、幅広い分野で評論活動を展開しました。
平成9年に「言語表現法講義」で新潮学芸賞を、平成10年に「敗戦後論」で伊藤整文学賞を受賞しています。
また、明治学院大学と早稲田大学で教授を歴任し、後に早稲田大学の名誉教授となっています。
近年は村上春樹さんの文学像に迫る著作なども発表し、多くの読者に親しまれていました。
関係者によりますと、加藤さんは、今月16日の午後、肺炎のため、東京都内の病院で71歳で亡くなりました。