科学と文化のいまがわかる
原子力
2019.05.14
東京電力は、事故で汚染した福島第一原子力発電所の高さ120メートルある排気筒の解体を、今月(5月)20日に始める予定でしたが、クレーンの高さが足りないことがわかり、作業を延期しました。作業開始の時期は未定だということです。
福島第一原発の1号機と2号機の建屋の隣には、事故によって内部が高い濃度の放射性物質で汚染された高さ120メートルの排気筒があり、地元の協力企業が今月20日から解体作業を始める予定でした。
ところが、おととい(11日)、模擬の解体装置をクレーンでつるして確認したところ、クレーンが、必要な高さよりも1点6メートルほど足りないことがわかったということです。
東京電力は、余裕をもって設計していたとしていますが、実際にはクレーンのアームの角度に誤差が生じ、高さが足りなくなったということです。
このため今月20日の解体作業は延期となり、作業開始の時期はまだ決まっていないということです。