将来の月面基地の建設を想定し、JAXA=宇宙航空研究開発機構などが開発を進める自動で工事を行える重機が報道関係者に公開されました。

月面に将来、基地を建設することになった場合、空気がなく放射線も降り注ぐため、人が長時間工事に当たるのは現実的ではありません。
このためJAXAは、大手ゼネコンの鹿島建設などと自動で建設工事を行う重機を開発していて、28日、神奈川県小田原市の実験施設で報道関係者に公開されました。
実演されたのは、隕石(いんせき)の衝突や放射線から守るため基地を地中に埋め込む作業の一部で、GPSや自動制御のためのコンピューターが搭載された油圧ショベルが指定された位置に移動し、自動で穴を掘りました。
このためJAXAは、大手ゼネコンの鹿島建設などと自動で建設工事を行う重機を開発していて、28日、神奈川県小田原市の実験施設で報道関係者に公開されました。
実演されたのは、隕石(いんせき)の衝突や放射線から守るため基地を地中に埋め込む作業の一部で、GPSや自動制御のためのコンピューターが搭載された油圧ショベルが指定された位置に移動し、自動で穴を掘りました。

またダンプカーは目的の場所まで土砂を運んでおろす作業を繰り返し、40分ほどで縦4m、横3m、深さ75cmの穴が完成しました。
JAXAなどによりますと、今は掘る回数や角度などを事前に決めたうえで命令を送っていますが、将来は、月面の未知の地盤にも対応するため、重機みずからが最適な掘削方法を決められるよう開発を進めるということです。
鹿島建設の三浦悟プリンシパルリサーチャーは「熟練の操縦者の技術を月で自動で再現できるよう開発を進めていきたい」と話していました。
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JAXAなどによりますと、今は掘る回数や角度などを事前に決めたうえで命令を送っていますが、将来は、月面の未知の地盤にも対応するため、重機みずからが最適な掘削方法を決められるよう開発を進めるということです。
鹿島建設の三浦悟プリンシパルリサーチャーは「熟練の操縦者の技術を月で自動で再現できるよう開発を進めていきたい」と話していました。