文化

太平洋戦争中の米空母「ホーネット」南太平洋の深海で発見

太平洋戦争中の米空母「ホーネット」南太平洋の深海で発見

2019.02.13

太平洋戦争中の1942年、アメリカ軍が日本本土を初めて空襲した際、爆撃機を発進させた空母「ホーネット」が、南太平洋の深さおよそ5400メートルの深海で発見されました。

アメリカ海軍の空母「ホーネット」を発見したのは、戦争で沈んだ艦船の調査を続けている大手IT企業マイクロソフトの共同創業者で去年10月に亡くなったポール・アレン氏の財団の調査チームです。

「ホーネット」は、南太平洋のソロモン諸島の東、深さおよそ5400メートルの深海に沈んでいました。

無人潜水艇が撮影した映像には、船体のほか、戦闘機の残骸や航空機を移動させるのに使われた車両、それに高角砲が映っています。

「ホーネット」は太平洋戦争が開戦する直前の1941年10月に完成し、よくとし4月、日本列島に接近してB25爆撃機を16機発進させ、日本本土に対する初めての空襲を行ったことで知られます。

この空襲は「ドーリットル空襲」と呼ばれ、80人を超える死者が出て日本社会に衝撃が広がりました。

その後、「ホーネット」はミッドウェー海戦に参加したあと、ソロモン諸島での戦闘に投入され、最後は、1942年10月、南太平洋で日本軍の航空機による攻撃を受けて航行不能となり、駆逐艦から発射された魚雷によって沈められました。

「ホーネット」は、太平洋戦争で日本軍によって沈められた最後の正規空母でもあります。

調査チームの責任者、ロブ・クラフト氏は「戦争で命を失った兵士たちを弔うとともに、歴史を保存し、知られていない事実を明らかにすることで、人々には過去から学んでほしい」と話しています。

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