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正月三が日 買い物はどうする?

この年末年始、食品スーパーの営業時間がいつもの年とは大きく変わりそうです。正月三が日は全部お休み、というスーパーも現れています。なぜことしはバッチリ休むの?そして年末年始の買い物はどう変わるのでしょうか。経済部の嶋井健太記者、教えて!

食品スーパーの正月営業が変わるって、どういうことですか?

嶋井記者

店舗の休業日を増やすところが出てきているんです。

首都圏を中心に店舗を展開する「サミット」は、33年ぶりに正月三が日に休むことを決めました。

「ヤオコー」、「いなげや」も、来年1月1日から3日まで三が日を休みます。

3社とも2020年の正月は元日と2日の営業を休んでいたのですが、1日休みを増やしました。

また、首都圏や関西を中心に展開する「ライフ」も、例年は元日だけ休みでしたが、来年は1月2日も休みます。

全国規模で店舗を展開する「イトーヨーカドー」は、ことしの正月と同様、一部の店舗で元日を休業、「イオングループ」は、ほぼ通常どおりの営業を予定しています。

どうして休みを増やすところがあるのでしょうか?

嶋井記者

ここ数年は食品スーパーなど流通業界でも人手不足が深刻です。また「働き方改革」も求められるようになって、休みを増やしてきました。スーパーなどは、「休みが少ない」というイメージを持つ人も多いかもしれませんが、各社としては、従業員がしっかりと休みが取れることをアピールして、人材を確保したいというねらいもあるようです。

そして、この年末年始は特に、新型コロナも影響しています。ステイホームが呼びかけられたこの1年、スーパーの従業員は、とっても忙しかったんです。自宅で過ごす人が増えたことによる、いわゆる「巣ごもり需要」で、食品スーパーにはいつも以上に大勢の買い物客が訪れました。新型コロナでは、従業員自身も感染するおそれがある中で連日接客にあたり、消毒など感染対策のための業務も増えました。スーパーの経営側としては、せめて正月ぐらいは従業員をしっかり休ませようと考えているとしています。

正月に休みの店が増えると、買い物客にとっては不便になりませんか?

嶋井記者

スーパー各社は、年末のうちから計画的に買い物をするよう周知することにしています。

一部のスーパーでは、これまで12月30日と31日に行っていた歳末セールを、ことしは26日から行い、お買い得の商品を分散して販売することを検討しています。

消費者が年内に十分な量の食材が買えるよう、肉類を中心に仕入れや在庫を増やすというチェーンもあるようですよ。

スーパー以外のお店はどうなんでしょう?

嶋井記者

大手コンビニは原則として通常どおりの営業を続けますが、チェーンによっては、正月を休むオーナーの判断を尊重するとしていて、一部で休業する店舗もあります。

外食チェーンでは、「ロイヤルホスト」が一部の店舗を除いて大みそかと元日を休業。「ガスト」や「バーミヤン」を展開するすかいらーくホールディングスは、全店舗の9割で大みそかと元日は営業時間を最大7時間余り短縮します。「サイゼリヤ」は、大みそかと元日の閉店時間を早めて、多くの店で午後8時に閉店します。

正月の休みは、これから年々拡大していくのでしょうか。

嶋井記者

正月三が日に休む食品スーパーに取材したところ、3日間休むのはコロナ禍に見舞われた「2021年の1回かぎり」と考えているところが多いようです。

ただ、小売りや外食チェーンでは長時間労働が以前から問題になっていましたから、ことしの状況を見て、今後の判断も変わってくるかも知れません。

考えてみれば、スーパーなどの店舗は、今は当たり前のように正月にも営業しているところが多いですが、かつては正月に営業をしている方が珍しかったのではないでしょうか。平成の時代にサービス業が営業日数や営業時間を競うように拡大してきましたが、ここに来て、働き方改革の流れと新型コロナの影響で、店の営業や消費者の買い物スタイルも見直されていくのかも、しれませんね。