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500ミリペットボトルが消える??

500ミリリットル入りのペットボトルが姿を消すことになるんでしょうか。
大手飲料メーカーの日本コカ・コーラは、関東のスーパーやドラッグストアで、コーラの500ミリリットル入りのペットボトル販売を取りやめる方針を明らかにしました。どうしてなんでしょうか?
飲料業界担当の仲沢啓記者、教えて!

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コーラの500ミリリットル入りのペットボトルがなくなるんですか?

仲沢記者

日本コカ・コーラは、東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3県のスーパーやドラッグストア、ディスカウントストアのおよそ8500店で、来年1月13日から500ミリリットル入りのコーラの販売を取りやめる方針です。

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そのかわり、350ミリリットルと700ミリリットルの2種類のペットボトルを新たに投入します。
700ミリリットルを投入するのは、世界で初めてです。

税別の希望小売価格は、▽500ミリリットルが140円なのに対し、▽350ミリリットルは120円、▽700ミリリットルは195円です。

どうしていま、新しい容量のボトルを導入するんですか。

仲沢記者

世帯構成や生活のスタイルが変わってきているからです。

日本では人口が減少する一方で核家族化が進み、単身や2人暮らしの世帯が増えています。

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スーパーなどで購入する人は、家に持ち帰って飲む人が多いんですが、500ミリリットルでは炭酸が抜ける前に1人で飲みきるには多い。一方、2人でシェアして飲むには少ないという声があったんです。

持ち帰って飲むには、500ミリリットルのボトルは中途半端で、今の時代には合わなくなっていました。そこで、1人でも、2人でシェアして飲む場合にも対応できるサイズを新たに投入することにしたわけです。

まずは、少人数世帯が多く、徒歩や自転車で買い物をするため重い物をあまり買わない人が多いとされる関東の1都3県で先行して発売し、その売れ行きを見てほかの飲料や地域に広げるかどうか検討するということです。

のどが渇いて、自動販売機とかコンビニエンスストアで買うときは1人でも500ミリリットルを飲みきることができる人もいるのでは?

仲沢記者

たしかに、自動販売機やコンビニでは、スーパーと違って、買ってすぐに飲む人が多く、量が多いほうが好まれるそうです。

会社の調べでは、家で飲むコーラの量は、外で飲む場合に比べて20%少ないそうなんですね。なので、コンビニなどでは500ミリリットルの販売を継続します。

時代の変化に応じて、ペットボトルのサイズも変えていく必要があるんですね。

仲沢記者

そうです。炭酸飲料の容器は、冷えた状態で炭酸の刺激と味わいを楽しんでもらうために、どれくらいの量の容器にするかは重要で、いつどこで何人と飲むかによって、最適なサイズは変わってきます。

日本で、ペットボトルの飲料が初めて発売されたのは、いまから37年前、1982年のことです。当時は、リサイクルの技術が十分なかったため、ゴミが増えてしまうという懸念もあって、飲料業界は1リットル未満のサイズの使用を自粛していました。
その後、リサイクルの技術も発達して小型のボトルも使われるようになったという歴史があります。

最近は、プラスチックゴミによる海の汚染が深刻な問題となっていて、できるだけペットボトルを使わないようにしようという動きも出ています。

ペットボトルの歴史とたどると、社会やライフスタイルの変化が色濃く反映されていることが分かります。

次にペットボトルが変化する時、それは何らかの形で時代が変わる時なのかもしれません。