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マネー|

コインチェック買収 マネックスの狙いは?

巨額の仮想通貨が流出した大手交換会社「コインチェック」がネット証券大手の「マネックスグループ」の傘下に入ることになりました。仮想通貨業界で今、何が起きているのでしょうか?

コインチェックが、社長をはじめ経営陣を迎え入れてマネックスグループの傘下に入ることになったけど、なぜ、こんなことになったの?

ことし1月、コインチェックが外部から不正アクセスを受けて580億円相当の「NEM」と呼ばれる仮想通貨が流出したことがきっかけよ。

この問題で金融庁がコインチェックに立ち入り検査に入ったら、「顧客を保護する体制」や「セキュリティー対策」などがずさんだったことが判明したの。そこで、金融庁は業務改善命令を2度にわたって出したんだけど、この中で、今後も仮想通貨の交換会社として営業していきたいのなら、経営を抜本的に改めるようコインチェックに厳しく求めていたの。こうした中で手を差し伸べたのがマネックスグループだったのよ。

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なぜ、マネックスは重大な問題が起きたコインチェックを36億円も出して買収するのか、その狙いは?

マネックスグループの松本大社長は記者会見で、「仮想通貨の将来は大きい」と語ったわ。

マネックスは、これまでみずから仮想通貨の交換業に参入しようと検討していたの。今回、コインチェックの株式をすべて買い取って完全子会社化するのは、仮想通貨ビジネスに一気に参入しようという狙いがあるのよ。

コインチェックは巨額流出問題が起きたけど、業界では大手で、マネックスにとっては千載一遇のチャンスだったとも言えるんじゃないかな。

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両社が会見した6日には、金融庁が交換会社3社に行政処分を出した。仮想通貨業界は今後、どうなりそうなの?

金融庁は、コインチェック問題を受けて仮想通貨の交換会社、とりわけ登録審査中の「みなし業者」に対する監視を強めているわ。

6日に業務改善命令や業務停止命令を出した3社はいずれも「みなし業者」。こうした金融庁の厳しい姿勢を嫌って、コインチェックのほかに15社ある「みなし業者」のうち6社がすでに登録の申請を取り下げる意向を示しているのよ。

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仮想通貨交換会社の撤退がどんどん広がっていきそうなの?

そうでもないのよ。たとえば「ヤフー」は子会社を通じて、金融庁の登録を受けている仮想通貨の交換会社「ビットアルゴ取引所東京」に出資し、事業に参入する検討を進めているわ。また、「サイバーエージェント」や「LINE」も参入する方針を決めていて、仮想通貨ビジネスの将来性を見込んだ新規参入の動きがIT業界で相次いでいるのよ。

金融庁によると、仮想通貨の交換業について照会してきた企業はこれまでにおよそ100社に上るそうで、仮想通貨業界では、コインチェック問題を機に、新規参入や撤退など再編・淘汰(とうた)の動きが今後、活発化していきそうよ。