ソニー・ホンダ どんなEVつくるの?

ソニーグループとホンダはEV=電気自動車の開発と販売を手がける新会社を設立し、2025年に最初のモデルの販売を始めると発表しました。「“車は移動手段”という概念を変える」新たにトップとなったホンダ出身の水野泰秀会長とソニーグループ出身の川西泉社長は、従来の自動車メーカーにはない、新たな価値を生み出していくと述べました。両トップの記者会見とインタビューから新会社のEV戦略を探りました。

どんなEVを目指しているのでしょう?
ホンダが提唱する事故に遭わない社会の実現に向けた取り組みと、ソニーが持つ車載センサー技術を組み合わせることで、さらなる安全性能の向上に努めていきます。
さまざまな技術を投入し、特定の条件下での自動運転機能レベル3を目指すと同時に、市街地とより広い運転条件下での運転支援機能レベル2プラスの開発にも取り組みます。

車内空間の作り方はいろいろあると思いますが、少なくともエンターテインメントを楽しめるようなオーディオビジュアルのデバイスは充実させたい。
ユーザーが、自分が生活している空間と同じような体験を車の中でもできる、あるいは車の中ならではの楽しみ方ができるということを検討していきます。

基本はワクワクする、楽しいクルマっていうことがまずベースだと思っていますが、車に乗らないときは別のところで車で遊べるというか、ゲームであったりメタバースであったり。
いつもクルマがずっとそばにいる、身近にあるっていう、今までの乗って移動してA地点からB地点に行くとか、それだけではない楽しみ方ができてくるのではないかなと思っています。


具体的な販売計画はどうなっていますか?
第1弾のモデルは2025年前半から先行で受注を開始する予定です。
最初に車を届ける地域は北米を想定していて、2026年の春を計画しています。
日本については、2026年後半から届ける計画で、生産拠点は北米にあるホンダの工場を予定しています。


価格はこれまでのEVよりも高くなりますか?
非常に難しいですね。
かなりのハイスペックなものになります。

EVに使用するバッテリーも当然、安いものではないし、ここにきて原材料もものすごくあがっています。
「じゃあいくらなの?」と言われても、いまお伝えするのは、なかなか難しいです。


新会社が目指す「車の概念を変えていく」とは?
走る楽しみは当然あるので、運転する楽しさは追求していくべきです。
ただ、車に乗っているのはドライバーだけではない。
そういう人たちにも楽しんでもらえるエンターテインメント空間をつくっていきたい。
移動するツールを超えたところに、モビリティの進化形をもっていきたいと考えています。


EVは世界的に競争が激しい。どう世界で戦っていきますか?ライバルは?
日本代表というとおこがましいですが、ソフトウエアの一翼を担うソニーと、ハードウエアの一翼を担うホンダが合体するということは大変組み合わせとしてはいいことです。
スピード感をもって高い技術を世の中にアピールできれば、十分勝機はあると思います。

特定の会社と戦うということはないですね。
やはり勝負は技術力だと思うので、そこに対して、こだわりをもって追求していく。
両社のエンジニアのマインドも高いですし、それに対応していくだけの力もあります。
逆にいうと自分たち自身の戦いでもあるんです。
自動車業界に違う産業の人たちが入ってきている以上、さまざまな産業のトッププレーヤーの方たちと戦っていくことになります。

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