サクサク消費税(4) イートインは何%?
消費税の気になる点を解説する「サクサク消費税Q&A」。今回は、イートインスペースがあるコンビニなどでの消費税についてです。
最近、イートインスペースがあるコンビニやスーパーを見かけることが増えましたね。そこで食べると税率はどうなるのでしょうか?
イートインスペースにもいすやテーブルがありますから、そこで飲食した場合には、「外食」とみなされて10%の税率になります。
同じ商品を買っても食べる場所によって税率が変わることになれば、毎回、会計時に店員から「イートインスペースで食べますか、それとも持ち帰りですか」と聞かれるんでしょうか?
そうはならない見通しです。国が示した指針では、店としては、すべての顧客に質問する必要はなく、「イートインを利用する場合は申告してください」といったポスターなどを張り出して、顧客に申告してもらえば問題ないとしています。一人一人に聞いていると、混雑時に待ち時間が長くなるかもしれないし、従業員の負担も増す可能性もあるので、こうした対応が可能だと示したわけです。
コンビニなどで作る業界団体、日本フランチャイズチェーン協会は、店内で飲食する場合は会計のときに申し出るよう案内する各店共通のポスターを公表しました。全国のコンビニに今後、貼り出される予定です。
自己申告制ということなんですね。ただ、会計の時に「持ち帰り」にして支払い、その後、気が変わって「イートイン」で食べるという人がいた場合は、税率はどうなるんでしょうか?
軽減税率の対象かどうかは、その飲食料品が提供された時点などでの判断に基づきます。つまり、コンビニではレジで支払いをした時点で持ち帰りかどうかが判断されるので、会計の際にイートインで食べると申告しなければ、税率は8%になります。
もともとイートインで食べるつもりだったのに正直に申告しない人が出てくる可能性は否定できません。このため、国税庁は、「利用客の人たちに正しく申告してもらえるよう制度の周知徹底に努めていきたい」としています。
難しい問題ですね。持ち帰りと言えば、ハンバーガーなどのファストフードが思い浮かぶんですが、ファストフード店ではどういう対応になるんでしょうか?
ファストフード店では、今も「持ち帰りか店内飲食か」を店員の人に聞かれていると思いますが、10月以降も、その時の申告次第で、店内飲食なら10%、持ち帰りなら8%の税率ということになります。
次回はそばの出前やピザの宅配の税率について解説します。
# 注目のタグ
- # 新型コロナ (51件)
- # 暮らし・子育て (34件)
- # 銀行・金融 (34件)
- # 環境・脱炭素 (33件)
- # 自動車 (28件)
- # AI・IT・ネット (27件)
- # 財政・経済政策 (24件)
- # 働き方改革 (21件)
- # 給与・雇用 (21件)
- # 日銀 (19件)
- # 企業の合従連衡・業界再編 (18件)
- # 消費税率引き上げ (17件)
- # エネルギー (17件)
- # 農業・農産品 (15件)
- # 原油価格 (14件)
- # 人手不足 (14件)
- # 物価高騰 (13件)
- # 外食 (13件)
- # 旅行・インバウンド (12件)
- # 株式市場・株価 (12件)
- # 景気 (12件)
- # 経済連携・貿易 (12件)
- # ウクライナ侵攻 (11件)
- # 携帯料金 (10件)
- # コンビニ (10件)
- # お酒 (10件)
- # 携帯電話 (9件)
- # 鉄道 (9件)
- # キャッシュレス決済 (9件)
- # 為替 (9件)