新型新幹線の長ーい鼻
JR東日本が開発を進めている新型新幹線の試験車両が初めて公開されました。今よりも40キロ速い、360キロの最高時速を目指しているということです。
どんな車両なんですか?
公開されたのは、「ALFAーX」という愛称がつけられた新型新幹線の試験車両の1号車。愛称は「Advanced Labs for Frontline Activity in rail eXperimentation」=「最先端の実験を行うための先進的な試験車」という意味だそう。
メタリックな外観に緑や紺でラインが入っていて、大きな特徴は、「鼻の長さ」。
鼻、ですか。
先端部分のことね。今の東北新幹線の「E5系」と比べて1メートルほど長い16メートルあるの。
鼻を独特の流線型にすることで、トンネルに入ったときの空気抵抗を抑え、騒音を減らす効果があるそう。
今回の新型新幹線は「E5系」と比べて40キロ速い最高時速360キロを目指している。
速度を上げることは技術的には可能だけど、どうしても騒音が大きくなってしまうから、先頭車両の形状の工夫がカギになるのね。
歴代の新幹線はだんだん鼻が長くなって来ている印象ですよね。
今回の試験車両は10両編成なんだけど、実は1号車と10号車はデザインが違う2種類の先頭車両として開発されているの。
今回公開された1号車は川崎重工業が。一方、10号車の方は、日立製作所が製造を担っている。
10号車の方は、さらに「ロングノーズ」になる予定で、先端部分が22メートルと、全長26.5メートルの車両の大半を占めるつくり。
先頭と最後尾が違うデザインの新幹線ってことですか。試験車両だからこそあり得ることなんですね。
そうね。あえて形の異なる2種類の先頭車両をつくって、今後の試験走行などでデータを比べ、それから最終的な設計を決める方針。
試験車両の完成は2019年5月で、その後、3年かけて試験走行で性能を確かめるんだそう。
安全性や乗り心地も追求していて、たとえば、地震が起きたときに脱線しにくくなるよう、車体の大きな揺れを抑える「地震対策ダンパー」を搭載しているほか、すみやかに停車できるよう、屋根の上に「抵抗板」と呼ばれる板を設置し、非常時に板を立てて速度を緩める仕組みも取り入れる。
このほかにも、車体の揺れや騒音を抑える最新の装置を備えて、乗客がより快適に過ごせるようにしたいとしているわ。
実際に私たちが利用できるのはいつなんですか?
東北・北海道新幹線は今、東京と新函館北斗の間で運行されているけど、2030年度には札幌までの延伸が予定されている。新型新幹線は、この札幌延伸に合わせて導入することを目指しているそうよ。
東京・新函館北斗間の今の所要時間は、最速で約4時間。札幌までだとさらに時間は延びるわけだから、長時間の乗車でも快適に過ごせるような車両になることを期待したいわね。
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