NEW2018年06月06日

1機5億円超!ホンダジェット 日本でも売れるの?

大手自動車メーカーのホンダが、小型ビジネスジェット機の販売を国内で始めることになりました。価格は1機5億7000万円だそうです。日本ではあまりなじみのないビジネスジェット。投入の狙いはどこにあるのでしょうか。

ビジネスジェットって、海外のスポーツ選手や有名人が乗っている、ああいう飛行機のことですか?

そう。プライベートジェットとも呼ぶ。ホンダは3年前にアメリカで販売を始めた7人乗りの「ホンダジェット」を、国内でも販売することにしたの。来年前半の引き渡しを目指している。
このジェット機、アメリカにある工場で生産していて、主翼の上にエンジンが取り付けられているのが特徴。航続距離は2661キロで、東京から中国の上海や台湾にも飛ぶことができる。

価格が気になりますが、いくらですか?

1機およそ5億7000万円よ。

5億7000万円!日本で買う人はいるんですか?

海外での販売は好調で、ホンダでは国内で需要を掘り起こせるとみている。海外で人気なのは、最高速度が速いことや、室内のスペースが広いことなどが理由。去年の出荷数は前の年のおよそ2倍の43機で、このクラスの小型ジェット機の分野で初めて世界でトップになったそう。

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こうしたビジネスジェットを使っているのはアメリカやヨーロッパの企業経営者や富裕層。飛行機を何度も乗り換える必要がなく、目的地までひとっ飛びできるので人気が高まっている。アメリカではおよそ1万3000機が保有されているらしいわ。

これに対して日本で保有されているのは90機で、かなり少ない。それでも、海外での評判を聞き、日本で販売しないのかという問い合わせは増えているそうで、会社では国内での販売に踏み切ったというわけ。

開発にも携わったホンダ エアクラフト カンパニーの藤野道格社長は「国内どの都市でもスムーズに移動できる新しい交通手段を確立したい」と話している。

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乗ってみたい気もしますが、とても手が出ませんね…。

実は機体を買わなくても、ビジネスジェット機に乗る方法はあるの。アメリカやヨーロッパでは、企業がビジネスジェットを購入し、客を乗せて目的地まで運航する「エアタクシー」というサービスが登場している。1時間当たり2500ドル、日本円でおよそ27万円が相場だというから、高いけど、手が届かないわけではない。ひょっとしたら国内でもこうしたサービスが出てくるかもしれないね。