NEW2018年04月12日

車を買いたくない若者 そのワケは?

若者の車離れはどこまで進んでいるのか-。
業界団体が調査したところ、10代から20代の社会人の過半数が「車を買いたくない」と回答していることがわかりました。その理由とは。

僕自身は車に興味があるんですが、「買いたくない」という人がそんなに多いとは思いませんでした。

業界団体の日本自動車工業会が10代と20代の車を持っていない社会人800人にアンケート調査を行ったところ、車を持ってない人のうち、車を「買いたくない」と回答したのは29%、「あまり買いたくない」も25%で、合わせて半数以上にのぼったんだって。

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その理由については、「買わなくても生活できる」がもっとも多く33%、次いで「駐車場代など今まで以上にお金がかかる」が27%、「自分のお金は車以外に使いたい」が25%、「車に対して興味がない」が19%、「貯金が少ない」が17%などとなっているの。(複数回答)

やっぱり、お金の問題が大きいようですね。

そうね。車はお金がかかるので買わないけど、利用したい人は少なくない。「レンタカー」は52%、「カーシェアリング」は35%の人が利用すると答えているわ。(複数回答)

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こうしたニーズを捉えようと、大手の自動車メーカーでも、カーシェアのサービスを行う動きが相次いでいるのよ。

ホンダは、他社に先駆けて5年前から参入し、会員数が1万2000人にのぼっているし、日産自動車はことし1月から電気自動車のカーシェアを始めたの。
トヨタ自動車は今月、東京エリアにある4つの系列の販売会社を統合すると発表したんだけど、その狙いの1つがカーシェアのサービス強化なんだって。

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車を買う気がない若い人が半数以上もいるわけですから、新車をバンバン売ってもうける、というビジネスモデルだけではやっていけないということなんですね。

最近、業界でキーワードになっているのが、「MaaS」(マース)という言葉。「Mobility as a Service」の略で、自動車メーカーは車を売るだけでなく、車をどう利用してもらうかを考え、サービスの面でもビジネスをやっていく必要があるというもの。

海外で普及している「ライドシェア」という相乗りサービスも、その1つ。
自動運転などの技術の向上で、さらにおもしろいサービスの登場が期待されるわけだけど、メーカー側は、ものづくり以外の実力も問われることになりそうね。