NEW2018年03月23日

急増する外国人リピーター どこで何してるの?

去年、日本を訪れた外国人旅行者のうち、2回目以上の訪問となる「リピーター」は過去最高の1760万人に達しました。
観光庁が初めて行った「外国人リピーター」の調査。そこで見えてきたリピーターの実態とは?

外国人旅行者って年々増える一方ですが、リピーターも多いんですね?

そうね。去年、日本を訪れた外国人旅行者は2869万人。そのうち60%にあたる1761万人が、リピーターだったそうよ。
国や地域別に見ると、韓国、台湾、中国、香港からの人たちが、リピーター全体の80%以上を占めるんだって。
特に台湾や香港はリピーターの割合が高くて、10回以上日本に来たことがある「ヘビーリピーター」がおよそ20%もいるの。

ニュース画像

リピーターの人たちって、どこに行ってるんですか?

外国人旅行者は東京や大阪、京都などのいわゆる「ゴールデンルート」に行く人が多いんだけど、リピーターになると、それ以外の地方に行く割合が多くなるんだって。

韓国のリピーターは、2回目から9回目の人が82%、10回目以上の人はほぼ全員が地方に行くし、台湾は、2回目以降は全員が必ず地方に行っているという結果になったの。
具体的な地域としては、北海道や沖縄、福岡などが特に人気みたいね。

ニュース画像
※複数の地方を訪問した場合は100%を超える

ずいぶん日本通が増えていそうですよね。
リピーターの人たちは、どんなことをして日本の旅を楽しんでいるのでしょうか。

リピーターの人たちに「日本に来て何をしたか」を聞いてみると、特に人気があったのは「日本のお酒を飲む」と「温泉に入る」で、来日の回数が多い人ほど、割合が高かったそうよ。逆に「テーマパーク」は、リピーターになると割合が減ってたみたい。
また、「次回やってみたいこと」を尋ねたところ、「スキー・スノーボード」や「スポーツ観戦」が割合を大きく伸ばしているのも興味深いわね。

爆買いは少し落ち着いたと言われるけど、中国人旅行者の1人当たりの消費額は最初に来たときが22万1000円。回数を追うごとに消費額は増えて、10回目以上のヘビーリピーターは30万円を超えるんだって。

ほかの国もそうだけど、訪問回数が多くなるほど消費する金額も増えていくみたい。特に地方の観光業者にとっては、外国人のリピーターにどうやったら来てもらえるかが、今後も課題になりそうね。