新入社員なのにいきなり初任給から差がつくの?

来年春に卒業する大学生を対象にした会社説明会が解禁され、就職活動がスタートしました。企業の間では、優秀な人材を確保しようと、新入社員の能力に応じて初任給を引き上げる動きも出ています。
就活がいよいよスタートしましたが、学生にとって気になるのは初任給ですよね。
初任給は会社選びの重要なポイントね。民間の調査によると、初任給はリーマンショック以降、ほぼ横ばいだったんだけど、ここ数年は大きく上昇している。上場企業など666社に調査したところ、去年の平均は20万8235円で過去最高を更新しているのよ。

初任給が上昇している主な理由は、春闘の賃上げ。トヨタ自動車の場合、去年の初任給は20万7000円。5年前と比べると、4000円アップしているわ。
新入社員も春闘の賃上げの恩恵を受けているんですね。
そうなんだけど、初任給がアップしている理由は春闘だけじゃないの。このところ、人手不足を背景に学生優位の「売り手市場」が続いているんだけど、優秀な人材を確保しようとして、初任給を引き上げている企業もあるのよ。
中でも目立っているのが、競争が激しいIT業界。
情報セキュリティー会社の「ラック」の初任給は、ボーナスや残業代なども含めて30万840円。これに国家資格を持つなど高いITの能力がある学生には、最大で1万5000円余り上積みするそうなの。それに加えて、会社側が用意したハイレベルなITの問題に挑戦し、見事正解した学生には、さらに多額の初任給を提示するんだって。

それって、同じ新入社員なのにいきなり初任給から差がつくということですよね。ちょっと複雑な気もするなあ…。
こうした動きは広がりを見せていて、フリマアプリを運営する「メルカリ」もこの春から一律の初任給を見直し、実力主義の給与制度を導入するの。大学時代の研究などの成果や、入社前に行うインターンシップでの仕事ぶりを見て給料を決めるんだけど、年間で100万円以上の上乗せになる可能性もあるんだって。
ただ、これって、優秀な学生を集める手立てであって、学生の実力がシビアに問われることになる。最近の学生は売り手市場でいいよね、なんていう声も聞くけど、現実はそんなに甘くないのかもしれないね。
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