ソフトバンク・ヤフー・イオン 3社連携そのワケは?
通信のソフトバンク、ITのヤフー、流通のイオン。異なる業種の大手3社が手を組んで、ネット通販を始めることになりました。
連携の狙いは、強い通販サイトを作ること以外にもあるようです。
先輩、ニュースを見ましたか?
ソフトバンク、ヤフー、イオンの3社でネット通販を始めるそうです。すでにヤフーショッピングがあって、イオンも通販サイトをやっていますよね?
やっぱり強さが際立つアマゾンに対抗するには何かしなければという意識があるんじゃないかな。
イオンは、総合スーパーに食品スーパー、コンビニ、ドラッグストアなど、リアルの店舗を幅広く展開しているけれど、ネット通販、特にアマゾンの存在は脅威。もっと消費者を引き付ける通販サイトを作るため、ソフトバンクやヤフーの力を借りたいんだと思う。
ソフトバンクには、4000万人に上る携帯電話の契約者がいて、その多くがスマートフォンを持っているからネット通販との相性はよさそうだよね。ヤフーは、IT企業ならではのデータ分析の力で、売れ筋を読んだり、おすすめ商品を上手にプッシュしたりといった部分に期待していると思う。もちろん、魅力的な通販サイトを育てられれば、ソフトバンクとヤフーも収益を拡大できるね。
ところで、ヤフーショッピングやイオンの通販サイトは、どうなるんでしょう?
それぞれの通販サイトは残す考えみたい。ただ、提携の狙いは強い通販サイトを作ることだけではないよ。ソフトバンクは、グループをあげて人工知能やロボット事業に力を入れているから、大きな顧客が欲しいし、導入実績も増やしていきたいところ。
一方、イオンをはじめ小売業界では、人手不足が深刻な課題だね。だから、今回の提携では、イオンの店にソフトバンクのロボットなどを導入して、効率化を図ることも考えているよ。
楽天は、アメリカの小売り最大手のウォルマートとネットスーパーを始めると発表しましたし、なんだか動きが派手になってきましたね。
アマゾンの存在は、日本企業の姿を大きく変えていく可能性を秘めているんじゃないかな。ネット通販の急拡大でリアルの店舗を持つ小売り企業は危機感を抱き、スピード配達のサービスが浸透して物流の重要性が改めて見直されているね。
それに、アマゾンは去年、AIスピーカーを日本でも発売して、IT企業としても存在感が強まっている。アマゾンと直接、競合する小売り、物流、ITといった分野はもちろん、ネットへの対応を強化したいメディアや金融など、あらゆる業種の企業が生き残りをかけて手を組む時代が来ているのかもしれないね。
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