平和賞

2019年ノーベル平和賞
これまでの受賞者は

ノーベル平和賞は、1901年から2018年までの間に106人の個人と延べ27の団体が受賞しています。

このうち、スイスのジュネーブに本部を置くICRC=赤十字国際委員会は3回、また難民の支援にあたるUNHCR=国連難民高等弁務官事務所は2回、受賞しています。

日本人では1974年に、核兵器の保有などに反対し、平和に貢献したとして元総理大臣の佐藤栄作氏が受賞しています。

またここ数年では、2018年は、性暴力の根絶に取り組んできたコンゴ民主共和国のデニ・ムクウェゲ医師と、イラクの少数派、ヤジディ教徒の人権活動家、ナディア・ムラドさんの2人が受賞しました。

2017年は、広島と長崎の被爆者と共に核兵器の廃絶を目指して活動し、国連の「核兵器禁止条約」の採択に貢献した国際NGO、「ICAN」=「核兵器廃絶国際キャンペーン」が選ばれました。

そして4年前の2016年は南米コロンビアで半世紀以上にわたる内戦の終結に向けて尽力したサントス大統領(当時)に贈られています。

2015年は北アフリカのチュニジアで民主化に貢献したとして労働組合連合組織や経済団体など4つの団体でつくる「国民対話カルテット」が選ばれました。

さらに6年前の2014年は、子どもや女性が教育を受ける権利を訴えているパキスタンのマララ・ユスフザイさんと、児童労働の撲滅に取り組むインド人の人権活動家、カイラシュ・サティヤルティさんの2人が選ばれました。

マララさんはイスラム過激派組織に襲撃され一時、意識不明の重体に陥ったこともありますが命の危険をかえりみずに声を上げ続け、17歳で、史上最年少のノーベル平和賞受賞者となりました。