医学生理学賞

大阪大学 坂口志文さん なにがすごいの?

病気から体を守る仕組みで大きな発見をしたの

日本が伝統的に強いと言われる免疫研究の分野から、大阪大学特任教授の坂口志文(さかぐち・しもん)さんが注目されています。

体の中に侵入する外敵から体を守るはずの免疫が、誤って自分の体を攻撃することで起きる病気の仕組みの解明に取り組みました。

その中で過剰な免疫反応を抑える細胞があることを突き止めました。

さらに、この細胞の数を減らしたり働きを抑えたりすると、がんに対する免疫を強められることや、逆に、この細胞を増やしたり働きを活発にしたりすると、臓器移植に伴う拒絶反応を抑える効果があることなどを明らかにしました。

科学文化部

籔内 潤也(やぶうち じゅんや)

平成8年入局。京都・大阪・和歌山を経て、平成20年から科学文化部で、再生医療やがん、放射線の影響など医療分野を取材。
平成25年から長崎で事件・原爆担当のニュースデスクを経験した後、平成28年からニューヨークにあるアメリカ総局特派員(科学文化分野を中心に担当)。
令和元年、科学文化部医療担当デスク。