化学賞

「なんとかなるわの発想も必要」
NHK単独インタに吉野さん

NHKの単独インタビューに応じた吉野さんは、どこを評価されて受賞につながったと思うか聞かれ「リチウムイオン電池によってモバイルIT社会が実現し、世界が変わった。これからは電気自動車への応用も含めて環境問題に答えを出していくことを期待されての判断だと思う」と話していました。

また研究で大事にしてきたことについては、「粘り強さが絶対に必要だ。その一方で壁にぶつかった時に『なんとかなるわ』という柔軟な発想も必要で、その2つのバランスをとるのが一番重要です」と思いを述べていました。

そして、産業界から受賞者が出たことについて「企業の研究者が選ばれたことは非常にうれしいと同時に、大きなメッセージではないかと思う」と話していました。

さらに、子どもたちに向けて「いろんなことに好奇心をもって なんでもいいから幅を広げていくと、その中で『こういう道に進みたい』というものが見えてくる」と期待を込めて話していました。

最後に12月の授賞式について聞かれた吉野さんは「いろいろなセレモニーがあるので、これから勉強しないといけない。私もだが家族も戸惑っていると思う」と述べ、終始、笑顔でインタビューに答えていました。