化学賞

ノーベル化学賞ってどうやって決まるの?

世界の研究者3000人から意見を聞いて決めるって

アルフレッド・ノーベルが遺言の中で、賞を贈るとして挙げた5つの分野のうち、物理学に続いて2番目に挙げたのが「化学」でした。

そもそもノーベル自身がダイナマイトを開発した化学者でもありました。

ノーベル化学賞は1901年に第1回の賞が贈られて以来、有機化学や無機化学、生化学や物理化学、それに理論化学まで、化学の名の下に、これまで非常に幅広い分野の研究者が選ばれています。

ノーベル賞の公式ウェブサイトによりますと、化学賞の受賞者を最終的に選ぶのはスウェーデン王立科学アカデミーです。

ただ、候補者を決めるため、1年前からおよそ3000人の世界中の研究者に推薦の依頼が送られます。

推薦を依頼されるのは過去の受賞者や選ばれた大学教授などで、自分で自分自身を推薦することはできません。

毎年250人から350人程度の科学者の名前があがるそうです。

誰が候補に挙がったか、また、誰を推薦したかなどの情報は50年間公表されないこととなっています。

この中からノーベル委員会(正式な委員は5人ですが、補助となる委員もいるそうです。)が最終的な候補者を決定し、最後はアカデミーの投票で決まります。

化学賞では、これまで110の賞が贈られ、181人が受賞しました。このうち女性の受賞者は5人(有名なキュリー夫人と、その娘もそれぞれ化学賞を受賞しました。)で、最年少は35歳。最高齢は85歳となっています。