ノーベル賞 本庶さん 晩さん会でスピーチ ノーベル賞 本庶さん 晩さん会でスピーチ

ノーベル賞 本庶さん 晩さん会でスピーチ

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ノーベル賞の受賞者を祝福する恒例の晩さん会がスウェーデンのストックホルムで始まり、医学・生理学賞を受賞した京都大学特別教授の本庶佑さんも夫人とともに出席しました。

ノーベル賞 本庶さん 晩さん会でスピーチ

晩さん会は受賞者のほか、スウェーデン王室の王族や政府関係者、それにノーベル賞の選考委員などおよそ1300人が参加して日本時間の11日午前3時からストックホルム中心部にある市庁舎で始まりました。

医学・生理学賞を受賞した本庶佑さんは、ゆったりとした足取りでクリスティーナ王女をエスコートしながらホール中央の階段を下りました。そして、本庶さんはスウェーデン王室の王族などが並ぶ中央のメインテーブルに着席し、乾杯をして食事が始まりました。

運ばれた料理は、前菜が焼いた魚とたまねぎ、ジャガイモなど、メイン料理は2種類の根菜にバターなどを添えたものとジャガイモとネギのテリーヌなど、デザートはリンゴのシャーベットなどです。

本庶さんは隣に座ったクリスティーナ王女と談笑しながら料理を味わっていました。

本庶さん スピーチで改めて感謝

本庶佑さんは、晩さん会の中でスピーチを行い、「われわれの発見は始まりにすぎず、がん免疫療法は感染症の治療薬となったペニシリンと同じように医療を根本的に変えるものだ。われわれが始めたがんの免疫療法をさらに発展させるため、より多くの研究者たちに努力してもらいたいと考えています。そして、世界の人々がこの治療を利用することができるようになることを心から願っています。最後にこの賞を創設したアルフレッド・ノーベル、スウェーデンの人々、そしてすばらしいノーベルウィークに感謝いたします」と述べて、集まった人たちに改めて感謝の気持ちを伝えました。

本庶さん「大変重みがありました」

授賞式と晩さん会を終えた本庶さんは、妻の滋子さんとともに日本時間の午前8時20分ごろ滞在するホテルに戻りました。

ホテルに到着した本庶さんは「授賞式と晩さん会はいかがでしたか」という報道陣の問いかけに対し、「大変すばらしかったけれど疲れました」と答え、授賞式で受け取ったメダルについては「大変重みがありました」と話して、建物の中に入っていきました。