岸田首相 2021年ノーベル物理学賞の真鍋淑郎さんとオンラインで面会

岸田総理大臣は、2021年のノーベル物理学賞に選ばれたプリンストン大学上級研究員の真鍋淑郎さんとオンラインで面会し「日本にとっても大きな誇りで、若い人たちにとって大きな励みとなった」と祝福しました。

岸田総理大臣は2021年10月8日午前、総理大臣官邸で真鍋さんとオンラインで面会し「地球温暖化を予測する研究は人類の持続的な発展に大きく貢献するものだ。日本にとって大きな誇りで、何より、若い人にとって大きな励みとなった」と祝福しました。

そのうえで「10兆円規模の大学支援ファンドを作ろうと思っているが、若い人たちが自由に好奇心を持って幅広い研究ができる環境を作るのは大事なことだ。幅広い関心を持って研究することに対し、受賞は大きな勇気を与えてくれた」と述べました。

これに対し、真鍋さんは「研究するいちばんの原動力は好奇心だ。気候変動は実におもしろく、やればやるほど興味が尽きない。若い人にどんどん入ってもらい、地球の気候の変化を研究して、将来、ノーベル物理学賞をもらっていただきたい」と述べました。

末松文部科学相「大きな勇気を与えた」

また、末松文部科学大臣も2021年10月8日午前、文部科学省で、真鍋さんとオンラインで面会し「環境問題に関心のある子どもや、気候学を研究する学生に大きな勇気を与えた」と業績をたたえました。

これに対し、真鍋さんは「初めて気象予測に賞が与えられて大変光栄だ。オーストラリアの干ばつなどは、気候モデルでちゃんと計算できるので、もっと、この分野に入ってくる学生が増えほしい」と述べました。

そして、末松大臣は「気象庁からも後継者をもっと作ってほしい、研究費が少ないとよく怒られる。どこに光を当てるべきかを考えるべき時だ」と述べ、気候に関する研究の人材育成に力を入れていく考えを示しました。

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