なんでノーベル賞に「文学賞」があるの?

発明家のノーベルは 文学も好きだったから

堀川 雄太郎

堀川記者

1833年生まれのノーベルは、ダイナマイトの発明者として知られているけれど、実は生涯を通じて文学にも深い関心を持っていたんです。

若い頃には、科学や物理学だけでなく、文学や哲学について教わる家庭教師もいて、10代の頃から詩の創作を行うなど、文学的な才能を見せていたんだそうです。

晩年も創作意欲は衰えず、フィクションの小説を書いていたということです。

ノーベルは、いろんなことに好奇心を持っていた

堀川 雄太郎

堀川記者

ノーベルの死後に残された1500冊以上の蔵書には、19世紀の偉大な作家たちの文学作品が残されていて、中には、哲学者や神学者、歴史学者による古典作品も含まれていたんだそうです。

それほどまでに文学好きのノーベルは、遺言で、文学にも賞を与えることを記したというわけなんです。

堀川 雄太郎

科学文化部

堀川 雄太郎(ほりかわ ゆうたろう)

2014年入局。山形局・鹿児島局を経て、2022年8月から科学文化部で将棋・囲碁や文芸・出版などを中心に取材中。鹿児島局では種子島のロケットや原発なども担当。

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