平和賞

高校生平和大使

高校生平和大使は、毎年、市民団体が募集し、全国から選ばれた高校生のグループが、被爆地・長崎を中心に核兵器廃絶を求める署名を集め、毎年、国連に届けています。

高校生平和大使は、1998年にインドとパキスタンで核実験が相次いだことに危機感を抱いた長崎の被爆者などが募金を集め、地元の高校生2人をニューヨークの国連本部に派遣したのが始まりです。

その後、高校生の発案で核兵器廃絶を求める署名活動が行われ、2001年からは毎年、集めた署名をスイスのジュネーブにある国連ヨーロッパ本部に届けています。

ことしの高校生平和大使は、全国およそ500人の応募の中から、16の都道府県の男子5人、女子18人の合わせて23人が選ばれ、各地で集めた署名を8月、国連ヨーロッパ本部に届けました。

国連に届けた署名の数は、ことし過去最多の21万5547人分となり、これまでに届けた署名の累計は200万人分を超えました。(200万1235人分)

高校生平和大使は、国会議員から推薦され、去年に続いてノーベル平和賞の候補となりました。

長崎局

保井 美聡(やすい みさと)

平成26年入局。仙台放送局を経て長崎放送局に勤務。
現在は長崎市政や経済、被爆者取材などを担当。
長崎に赴任後、「沈黙」など長崎に縁のある遠藤周作の小説を読み始めました。