2021年09月09日
企業の仕事内容や雰囲気を知るのに欠かせない説明会。
説明会をきっかけに企業へのエントリーを決める人もいれば、考え直す人もいます。
22年卒の学生は説明会で何を見てエントリーするか判断したのでしょうか。
(以下、リクルート「就職プロセス調査」より)
【参加した説明会の数は増加】
まずは学生が何社の説明会に参加したのか聞きました。
22年卒はWEBと対面を合わせて平均19.7社の説明会に参加しています。
21年卒と比べるとおよそ5社多くなっています。
また、新型コロナウイルスの影響もあり、WEBでの説明会への参加が対面よりも10社以上多くなりました。(WEB=17.3社、対面=4.5社 ※両方参加しているケースもある)
時間や距離の制約がないことで参加のハードルが下がり、学生がWEBを活用してより多くの説明会に参加していることが分かります。
多くの説明会に参加した結果、説明会の参加後にエントリーした社数も増えていて、22年卒は平均13.6社でした。(21年卒=10.9社)
ただ、エントリーする企業数自体は増えたものの、説明会に参加した企業の数で割った説明会参加後のエントリー率で見ると22年卒は69%と、21年卒と比べて5.7ポイント低くなっています。(21年卒=74.7%)
【エントリーの決め手は】
では、企業へのエントリーの決め手は何だったのでしょうか。
22年卒の学生の55.8%と、半分以上がエントリーの決め手として「個別企業の説明会」を挙げています。
リクルートによりますと、企業からはWEBでの説明会の実施に慣れていないことや、対面よりも学生からの反応が少ないことなどから、「WEBは対面と比べてその後の選考につながらないのでは」という不安の声も出ているとういことです。
しかし、学生にとってはWEBか対面かは大きく影響せず、説明会は企業に応募するための重要な判断材料となっているようです。
【エントリーしなかった理由は…】
もちろん、説明会に参加したもののエントリーをしないケースもあります。
理由を聞くと、「仕事内容・業務内容」や「興味」を抑えて、理由として最も多く上がったキーワードは「雰囲気」です。
人事の人柄や説明から判断した人もいるようです。
リクルートの担当者は、説明会からその後の選考につなげるためには、企業側が説明会を客観的に見ることが大切だと指摘します。
(調査対象:2022年卒業見込みの大学生 回答:1727人 調査期間:2021年6月12日~17日)
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