2021年04月20日
面接、緊張しませんか?
人前でどう話したらいいんだろう、どう話せば伝わるんだろう・・・、その悩みの答え探しをNHKのアナウンサーがお手伝いします!
緊張をほぐすアナウンサーの本番直前ルーティーン、今回は、高瀬耕造アナです。
とっても自然体で出演しているように見える高瀬アナ。ルーティーンを聞いてみたところ・・・。
高瀬アナの本番直前ルーティンはいったいどんなものなのでしょう?【動画で見たい方は画像をクリック!】
石井アナ
高瀬アナウンサーのルーティーンは、ルーティーンがないって話でしたけれども。吉田さんどうですか。
そうですね。やっぱりルーティーンって、高瀬アナウンサーが言っていたように決めてしまうと、それが逆にストレスになったりする可能性もあると思います。
吉田アナ
ルーティーンを持つことも大事だと思うんですけども、柔軟に、やってもやらなくても、何か大事な時にはこれをやっておこうぐらいの構えでいいかなと思いますけどね。
杉浦さんは。
そうですね。
杉浦アナ
ルーティーンって何のためにあるかって考えたら、それは緊張を和らげるとか心を落ち着かせるっていう事のためなんですよ。
たくさんルーティーンがあったりして、それができなかった時に「あれをやらなかったから、今日私うまくいかないんだ」って思っちゃったら本末転倒なんですよね。
なので、たくさんは作らない方がいいと思います。
私も、自分にとって不安になってしまうものだったら、もうそれはルーティーンではないので、取り除いちゃった方が心が落ち着くかなって思いますね。
高瀬さんも、最初は考えていたけれど、その後、柔軟になっていいと思うようになり、結局(ルーティーンを)なくしたということでしたね。
吉田さんは早起きが大得意ということでしたけれども。
そうですね。
スイッチはどのように入れていますか?
スイッチは、朝起きて朝日を眺めることですね。たいてい日の出より早く起きるので、明けの明星を探すのが1つのルーティーンですね。
かっこいいですね。
リアルですね。
地平線のところがオレンジ色になってくるのを見るのが私のスイッチの1つの入れ方かな。
確かに朝からいい景色を見ると得したというか。
ちょっと気分も上がるんですよね。
アナウンサーの仕事は想定外のことが起きることも多いのですが、「混乱した時にどう立て直すか」というのも、4人のアナウンサーに聞きました。
高瀬アナウンサー
▼立て直し方
「まあこんなもんです」という気持ちで話を取り繕わない。自分以上の自分は出てこないので。
おっしゃる通りですね。
開き直って、ということですね。
和久田アナウンサー
▼混乱の渦中に入ってしまわないように客観的に状況を見る。
「まずは混乱をなるべく予測する」
「起こりうるトラブルを事前に想定しておくことが大事だと思いますが、混乱が起きたときにはその混乱の原因が何なのかを客観的に見極める」
「その原因が、自分が対処すれば解決できる事であれば、すぐに対処する」
「自分で対処できない事であれば、解決するまで放送をつなぐための行動をとる」
これを瞬時に和久田アナウンサーは考えてるんですか。
すごいですね。
林田アナウンサー
▼現場が混乱した時、うまく立て直せているかは自信はないですが、焦ったときほどチャンスと思う
「自分自身、以前はどうしよう、なんとかしなきゃというスイッチが入ってしまって焦ってしまいがちだったんですが、そうすると大抵、消極的、後ろ向きな対応しかできないなと感じていました」
「そこでチャンスだと無理にでも思い込むようにしました。
少し冷静になれますし、時に前向きなアイデアがパッと浮かぶ事もあると感じています」
さっき杉浦さんが言っていた緊張の中でいいコメントが出るというのと、共通するかもしれないですね。
就活の面接中でも、質問された時とかにこういうことがありうるんですよね。
それって、面接官など向き合っている人の話をしっかり聞いていないとできないことなので、「人の話を聞こう」っていう意識がまず第一だと思います。
1つ、私が絶対本番中に心がけてることがあって。「本番中に反省をしない」ということです。
収録を2時間とか3時間やるんですが、その間に「あ~さっきのコメント、うまくいってなかったな・・・」とか、「噛んだあとにずっと反省したまま」だったりすると、もう人の話が頭の中に入ってこないんです。
そうするとたいてい良い放送にならない。なので、本番中は反省しない。
就活に例えると、面接中に「さっきの答えちょっと違ったかも」って思ってもそこで反省しない。
もう時は進んでますし、相手は質問を続けますから、そこで反省していてもしょうがないので、反省は終わってからというのが大事だと思います。
その時その時と向きあっていくしかないんですね。
そうです。今を生きるんです。
面接中は絶対に反省をしないということですよね。
面接中は反省している暇は本当に無いと思うので、集中していく。
小田切アナウンサー
▼本番前にしっかりと準備やシミュレーションをしたうえで臨む。その上で開き直ってスイッチを入れる。更にそこで何か予定外の事が起こった場合は、形式にとらわれずに自分の心に素直に行動して取り繕わない。
「以前、のど自慢でこんな事がありました。
あるおじいちゃんが、歌を止める合図の鐘が鳴っているにもかかわらず、歌い続けた。
本来なら司会者が歌を止めなきゃいけないんですけれども、自分はむしろ歌い続けてもらった。
すると伴奏も復活して最後まで歌ってもらう事ができた。
番組自体の魅力が上がって好感が持てる内容になった。
自分の心に素直に行動した事で、アクシデントがすてきな演出になった」
素晴らしいですね。
この勇気はすごいですね。
生放送で時間が限られてますからね。
自分の心に素直になって、結局後悔しない事にもつながりますからね。
大事だと思います。
あと参加されている学生さんからチャットで質問が来ていまして。
「質問はありますかと逆質問されたとき、聞いていい事・ダメな事、何かありますでしょうか」
私は面接官をしているとき、なるべく「質問はありますか」と聞くようにしてて、その時には何か質問してほしいなっていう気持ちはあります。
本当にその会社で働いている姿が想像できているかどうかだと思うんです。
はい。
NHKで働く想像ができていたとしたら、例えば「NHKには転勤がある、じゃあ転勤したとき自分の人生ってどうなるのかな」って質問が浮かぶと思うんです。
企業研究しているかどうかを聞いているのだと思います。
それで面接に落ちる・落ちないはないと思うんだけれど、1個2個くらい質問を持っておいた方が、いいんじゃないかなって私は思います。質問を作るためには絶対調べないといけないから企業研究にもつながるし。
面接官を経験した立場からすると、ちょっと考えてきてほしいということですね。
そうですね。
面接以外でもインターンとか、あとOBOG訪問とかそういう時は必ず質問をしてほしいなって思いますね。せっかくの機会ですし。
遠慮する人もいるかもしれませんが、もう「自分の聞きたいことを聞こう」っていう勢いで聞いた方がいいと思います。
吉田さん、面接の中で会話してるうちに気になることがもしあれば、それを聞いてもいいですよね。
質問にしても受け答えにしても、やっぱり気になったら「もう1回ちょっと聞かせてもらえますか」っていう勇気が必要だと思います。
まさにそれが会話だと思うし。形式的なものじゃないと思うから、やっぱりその人となりが出ると思いますし、いい面接につながると思いますね。
チャット欄に「人の話を聞いて、逃げないことが大事なんですね」って、まとめていただいています。
そうです。
ありがとうございます(笑)
ここまで就活生の緊張ほぐせる? アナウンサーの本番直前ルーティンと題してお伝えしました。
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