2020年12月16日
再来年春に卒業予定の学生の皆さんは、就職活動でどんな企業を志望するか、いま必死に考えている時期だと思います。
「やりたいことと一致すれば、規模はあまり関係ない・・」ある女子学生の声です。何を重視して企業選びをするのか、新型コロナウイルスの影響で少し変化しているようです。
(ディスコ 就職意識調査より 対象:2022年3月卒業予定の大学3年生・大学院生 回答者数:1072人 期間:2020年11月16日~24日)
【何にこだわりますか?】
就職先の企業を決める上で重要だと考えるポイントは、人それぞれ違うと思います。
この表は、2022年春に卒業予定の学生たちに、企業を選ぶ際、何を重視するのか聞いたものです。
「強くこだわる」ポイントとして最も多かった回答は、「社風・人」(57.2%)でした。2番目は「仕事内容」(49.9%)で、割合は去年と比べてあまり変化はありませんでした。
新型コロナでどんなに社会情勢が変わっても、苦労して入社し多くの時間を過ごすことになる会社の雰囲気や、入ってからどんな仕事をするのかは、譲れないポイントになりますよね。
一方で、新型コロナで企業をとりまく環境が激変していることを背景に、「給与・待遇」と「企業規模」を重視すると回答した割合が、2021年卒の学生より減少しました。
「給与・待遇」や「企業規模」で、「強くこだわる」「ややこだわる」を選んだ人の割合は、去年と比べるとそれぞれ5ポイント以上減っています。
特に「給与・待遇」については、「強くこだわる」の割合に限ると10ポイント以上減少しました。
大手企業の業績悪化や採用を手控えるニュースなどにふれ、給与や規模だけにこだわらない、小さくても高い技術力を持った企業を選びたい・・などと考えている学生も多いようです。
【中小企業への就活】
こうした状況を反映して、中小企業に目を向ける就活生が増えています。
学生たちからは、こんな意見が聞かれました。
「日本のほとんどの企業は中小企業であるし、やりたいことと一致すれば規模はあまり関係ない」(文系女子)
「ニッチな分野で頑張っている企業もある。将来の活躍が期待できると思う」(理系男子)
「インターンに参加すると、いい会社がたくさんある。規模で縛る必要はないと思う」(文系男子)
「大企業よりも中小企業のほうが、私生活を充実できそう」(理系女子)
「コロナで採用人数が減っているため、中小企業も視野にいれておかないと後で焦りそう」(文系男子)
実際、今回の調査でも、中小企業に就職活動をする予定があるかどうか聞いたところ、およそ半数にあたる47.2%が、「積極的にしたい」「積極的ではないがする予定」と答えています。
このような学生の傾向について、調査会社では次のように分析しています。
ディスコの担当者
「ここ数年の売り手市場の時は、大手志向の学生が多かったですが、コロナ禍にあっては企業規模だけで志望を決めてしまうと立て直しが難しくなる危険性があります。
コロナ禍でも採用意欲のある企業もあるので、視野を広げてさまざまな企業に目を向けていくことが、大切になってきます」
例年とは様変わりしているコロナ禍での就職活動。
厳しさも予想されますが、さまざまな情報を収集して乗り切って欲しいと思います。
あわせてごらんください
先輩のニュース活用術
教えて先輩!元NHKディレクター 小国士朗さん【前編】 きっかけは「プロフェッショナル」
2020年10月05日
時事問題がわかる!
目指せ!時事問題マスター 1からわかる!株・為替(1)なぜ株価がニュースなの?
2020年10月23日
就活ニュース
帝国データバンクに聞いた!⑵自分に合う、キラリと光る就職先を見つけるには?」
2020年10月12日
2020年12月17日 動画あり
2020年12月17日 動画あり
2020年12月09日 動画あり
2020年12月09日 動画あり
重要度を増すインターンシップ、 でも、参加率が初めて減少・・・なぜ?
2020年12月02日
採用意欲ある中小企業500社公表 コロナ禍就活支援で 経産省
2020年11月20日
大学生の10月就職内定率 2015年以来70%下回る 新型コロナ影響
2020年11月17日
ANAグループ新卒採用 再来年度入社200人程度 2年連続大幅縮小
2020年11月17日
「自分にあった業種は」「何を着ていけばよいの」就活の情報収集 どうしてる?
2020年11月09日