大阪 堺市の大阪航空専門学校は、およそ500人が学ぶ航空業界への就職に特化した2年制の学校で、例年、卒業生のおよそ95%がパイロットや客室乗務員、それに整備士など、航空業界への就職を決めています。
1年生の高石真帆さん(18)は、中学生のころから憧れてきた客室乗務員になる夢をかなえたいと、来年6月から始まる見込みの航空各社の採用試験に向け、面接の練習などに取り組んでいます。
専門学校では例年、航空各社の担当者を招いて就職説明会を開いていますが、ことし10月から今月末までに予定しているものは、去年の3分の1程度になっています。
ANAグループは、再来年度入社の客室乗務員の新卒採用をしない方針を示すなど、学校では航空業界は厳しい状況が続くとみていて、学生たちに別の業界への就職も考えるよう指導するなど危機感を強めています。
高石さんも人と接することが好きな自身の長所を生かせると、ホテルなどへの就職についても考え始めていますが、コロナ禍でこちらも厳しい状況となっています。