2020年11月02日
新型コロナウイルスの影響で思うような就職活動ができず、苦労する先輩たちの後ろ姿を見てきた大学3年生や大学院生たち。内定取り消しや採用中止が相次ぎ、経済情勢の先行きが見通せない中、どんな業界を志望しているのでしょうか。
(ディスコ 就職意識調査より 対象:大学3年生・大学院生 回答者数:1035人 期間:2022年10月1日~10日)
【志望業界、決めてる?】
インターンシップに参加するなど、再来年の春に卒業する学生たちの就職活動が始まっています。今の時点で志望先を決めているかどうか学生に尋ねたところ…。
22年卒では21.6%の学生が「明確に決まっている」と回答しました。
21年卒を2.4ポイント上回っていて、「なんとなく決まっている」も合わせると、7割近くの学生が漠然とであっても就職を希望する業界を決めていることがわかります。
就職活動が本格化するのはまだ先ですが、コロナ禍で不安を感じる学生たちが、なるべく早めに準備しようとしていることがうかがえます。
では、どのような業界を希望しているのでしょうか。
40ある業界の中から、いまの時点で志望している業界を5つまで選んでもらった結果です。
「情報・インターネットサービス」は、去年の2位からさらに順位を上げ、1位となりました。SNSの広がりなど、さまざまなITサービスの成長で年々人気が高まっている業界でしたが、コロナ禍で在宅勤務などに必要なオンラインサービスの重要性が増し、興味を持つ学生が増えたものとみられています。
「建設・住宅・不動産」は去年の8位から2位へ、「銀行」は11位から3位へと、それぞれ大きく順位を上げました。
学生の中では、漠然と「安定」のイメージがあるのかもしれません。
「医薬品・医療関連・化粧品」は、8位から4位に上昇。コロナ禍で医療業界の重要性が再認識されたことに加え、衛生用品の売り上げが伸びたことなども影響したとみられています。
また、ディスコによりますと、上位3位までに入った「情報・インターネットサービス」「建設・住宅・不動産」「銀行」業界で、共通の傾向がみられるといいます。
これらの業界では、ここ最近インターンシップの間口を広げ、できるだけ多くの学生に参加してもらっていて、事業内容や社風を知ってもらおうという取り組みを強化しています。
新型コロナの影響でWEBによるインターンシップの開催が急速に普及したこともあり、より多くの学生が参加できるようになったことも、興味を持たれるきっかけとなっているのかもしれません。
【就職活動は不安】
インターンシップなどの参加をきっかけに、少しずつ就活をスタートさせている学生たち。新型コロナの影響もあって、今の4年生以上に不安を感じているようです。
調査に回答した52.8%が「とても不安」と感じていて、21年卒より6.1ポイント多くなっています。「やや不安」も合わせると9割以上の学生が不安を感じていて、就活への不安感が高まっているようです。
コロナ禍で、業種によっては厳しい経営環境におかれている企業もあります。学生たちが今後どのような就職活動をしていくのか、注目したいと思います。
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