志望業界・企業が決まっていない!どうしよう・・・

2020年07月21日

インターンシップの夏がやってきます。2022年卒の大学生(3年生中心)はこの夏、自分の将来に向き合う場面がたくさん出てきます。仕事選びの第一歩となるインターンシップにどう取り組めばよいのか、就活口コミサイト「ワンキャリア」の多田薫平さんと佐賀駿一郎さんに学生リポーター3年生コンビが聞いてきました。
(聞き手:白賀エチエンヌ 堤啓太)

 

そもそもどんな仕事がしたいのかわからない!

学生

僕たち3年生(22年卒)も、インターンシップの選考が始まってきて就活を意識するようになりました。とはいえ、将来自分がどういう仕事をしたらいいんだろう?って、決まってない学生が多いと思うんです。

まあ大半がそうですよね。

多田さん

今回はマスクをつけての取材になりました。お話を聞かせてくださったのは、ワンキャリア・コンテンツマーケティング事業部マネージャー 多田薫平さん(右)と同事業部キャリアアドバイザーの佐賀駿一郎さん(左)

はい。どういうことを出発点に考えていけばいいですか?

うーん、自分がどんな仕事をしたらいいかとか、みんなわからないじゃないですか。僕もわからないですもん。

そうなんですか!?

すごく難しい問題で、僕も一概にこうだとは言えないんですけど、就活において逆算的にキャリアを考えた方がいいっていう論がはびこってしまってると思う。

どういうことですか!?

例えばこんな仕事をやりたいから、〇〇という会社を選ぶべき、とか。社会に対してこんなインパクトを与えたいから、△△という会社に入るべき、とか。

ありたい自分の姿から逆算して、どの会社に行ったらいいか考えろってよく言われているんですけどね。

出来たばかりの新オフィスを貸切状態で取材させていただきました

でも、僕がここ5年くらい就活生を見ている限りでは、その逆算で答えが出た人って本当にひと握りですよ。

学生たち

そうなんですか!?

それができる人は、たいてい自分にとって衝撃的な経験があって、やりたいことが本当に具体的で明確。そういう人は逆算的な考え方でいいと思います。

学生
白賀

そうではない人が、業界分析もあまりできていない中で逆算的に考えるともっとわからなくなっていくってことですか?

はい。それに業界分析が完璧だったとしても難しいと思います。

やりたいことベースでいくと、考えがふわふわしちゃう人も多いんですよ。だから帰納法的に考えていくっていうのもありだと思っていて・・・

具体的にはどのように考えればいいですか?

自分が今まで成長してきた環境とか、合う環境、合わなかった環境がそれぞれあるじゃないですか。

過去の環境を言語化していくことで、それに合う環境の会社があるのか考えてマッチングさせていく方法です。

そう考えるんですね。

自分が経験してきた過去の環境と企業の環境とがマッチングしているのを大体3つくらい出せば納得感が出るんじゃないかと。

逆算的に考える以外にもあるってことですよね。

そうです。やりたいことがないのであれば、ないと言ってしまうのもいいと思います。僕は就活の時ないって言ってたんで。

僕もです。

佐賀さん

ただ、「やりたいことはないけどこういう環境に行きたいと思ってて、その理由はこういうエピソードがあったからで…」って言えるのであれば、聞いてる側も納得感があるじゃないですか。

そうですね。そういう面から深掘りしていくのも一つの手、ということですね。

興味を持った理由を「言語化」する

まだ志望業界を決めていない学生の場合、インターンシップをどのように考えていけばいいですか?

業界を絞れないことに焦ってる人が多いんですけど、今は全く焦らなくていいと思ってます。

インターンシップを探し中にやることとしておすすめなのは、自分が興味を持ったキーワードを明確にすることです。

というと?

興味を持ったきっかけって、みんなあんまり覚えてないんですよ。

例えば、インターンシップの中の「マーケティングの戦略が身につく」っていうところに惹かれたのであれば、そこに興味を持った理由を分析した方がいいと思ってて。

その言語化ができていれば、業界が絞れていなくても見えてくるものがあると思うし、参加したときの解像度が上がると思います。「ここに面白さがあって、だから自分に合うんだ」とか。

なるほど。

関連業界もフローで見る

そして、興味があるものを見つけたら、関連する業界も見ていきます。

例えば、広告が消費者の目に届くまでどれぐらいの会社を介していると思いますか?

うーん…。

あんまりわからないですよね?広告業界の志望者って、みんな広告代理店の名前を出してくるんですよ。

制作会社も入ってきますよね?

はい、入ってくると思います。ウェブサイトの横とかに表示されるデジタル広告。あれって、どういう仕組みで回っているか考えたことありますか?

いや…。

みんな会社名を起点に考えがちで、フローやシステムがわかっていないんです。

広告に興味があると思い始めたら、消費者に届くまでにどんなフローやサービスがあるのかって考えていくと、インターンシップも選びやすくなります。

どのようにリサーチしていけば気付けますか?

いろいろな方法があるんですけど、まず市場規模のグラフを見ること。

市場規模を知るには?
それぞれの業界ごとに、省庁の統計や業界団体などが作成しているものを参照。気になる業界があったら、「〇〇(業界名)+市場規模」で検索してみる。市場規模がわかったら、その内訳・構成を示したグラフを探してみると、業界の中でどんな分野が伸びているのかわかる。

「この業界はどんな構成で成り立っているのか」「どこが伸びているのか」ということを見てみる。それで、そこにどんなサービスがあるのかを調べる。

そして、サービスを調べるのであれば「カオスマップ」です。

カオスマップ…?

検索したら、だいたいこんな感じで出てきますよ。

カオスマップとは?
業界状況の一覧。特定の業界に関わる、企業やサービスなどの関係性やバリューチェーンが一覧できる業界地図のこと。2010年頃にアメリカの銀行家がディスプレイ広告業界のマップを作ったのが始まりとされている。

文字通り、混沌としたものを整理したマップだよっていう意味で。僕がさっき言った消費の流れみたいに、どのサービスが関わっているか、とかが全部出てくるんです。

3年生だと、知らない人も多いと思います。

カオスマップを見て、「このサービスなんだろう?」とか「競合企業との違いはなんだろう?」とか調べていくのを業界分析って言うんですよね。

広い視野で見て、そこからどんどん深掘りしていけば、インターン選びでも生かせそうですね。

早くから絞るより、広げて比較を

ではインターンの段階から業界を絞る必要はない?

この時期から急に絞っちゃうのはリスクがありますよね。

佐賀さん

早く絞って集中しなきゃって考える人が多いんですけど、他にも視野を広げてビジネスモデルの違いとかを理解しないと、と思いますね。

広く業界を見たいという思いは多くの人が持ってるんですけど、でも、結局大体の人が偏ってしまっている。そういう時に、さっき言った方法で調べていくといいんじゃないかなと。

夢があって、業界が定まっている時は?

小さい頃からの夢があって志望業界が定まっているという人もいます。そういう人も他の業界のインターンを受けるべきですか?

それは覚悟の問題だと思いますよ。だってその人が絶対受かるとかわからないじゃないですか

そうですよね。

(希望していた企業や業種の就活がうまくいかなかった)そうなった時に、セーフティーネットを引くのか、引かないのかっていう覚悟の問題だと思います。

なるほど。

“いや、俺はもうテレビ業界一本でいくんだ!”っていうふうに思うんだったら、それはその人の人生なのでいいとは思うんです。

ただ、僕はセーフティネットを引く方がいいと思っているので、他の業界も受けた方がいいよって言いますね。

その場合は、どこを受けていけばいいですか?

先ほどの話と同様に、テレビ業界志望なら、テレビが放映されるまでにどんな企業が介在しているかを考えていって、他の業界も見てみる。

広い視野で考えてみるってことですね。

そう。子会社とかもあるんで、それも含めて考えてみるというのはありだと思いますよ。

次回は、応募の時に迷うあれこれを、ワンキャリアのおふたりに聞きます。
近日公開予定。

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