2020年06月22日
新型コロナウイルスの感染防止のため、多くのプロセスがWEBで行われた2021年卒の就活。新しい就活形式では、就活費用は去年の3分の1以下に激減するなど、大きな変化もおきました。変わっていく就活環境を学生はどう捉えているでしょうか。
就職情報会社マイナビの調査※によると、5月中に学生が受けた面接におけるWEB面接の割合は94.7%に。
WEB面接が新しい就活の形式として、かなり定着している状況が読み取れる。
(※「2021年卒学生就職モニター調査 5月の活動状況」(調査期間:5月25日~5月31日、有効回答数2,202人)
就活の活動のうちOG・OB訪問の経験割合は、ほぼ前年並みの24.8%。
例年なら直接会って話を聞くのが当たり前だったが、今年は新型コロナの影響下、WEBで会ったという割合が35.7%に上っている。
適性検査も大きな変化があった。紙の適性検査を受けたことがあった割合は前年は68.1%だったが、ことし就活した21年卒は46.8%にまで激減。テストセンターでの受検経験も前年73.7%が65.1%に。WEB受検だけが前年比1.1ポイント増の89.3%だった。
WEB就活の定着に伴い、就活費用にも大きな変化があった。
3月~5月にかけての就活費用を尋ねたところ、平均で28,930円。
20年卒の89,415円と比べて3分の1以下に激減。特に、交通費・宿泊費が大きく減った。
次は、学生側が新型コロナウイルスへの企業の対応をどう評価したのか聞いたもの。結果をみるとライブ形式でのWEB面接の実施(下のグラフは青色)を支持しているようだ。面接に関する企業側の対応として、適切なものを4つの選択肢から選ぶ質問では、対面(下のグラフは赤色)よりライブ形式のWEB面接を選んだ割合が高かった。
最終面接に関して、3月の調査では「対面(赤)」が47.7%に対して「WEB(青)」が30.5%だったが、「WEB」が大幅に増加し逆転。学生側がWEB面接に慣れてきている傾向が読み取れる。
マイナビは、就活のWEB化について、以下のようなメリットがあると分析。
また、社会としても、新型コロナウイルスを契機に、オフィスを縮小して、リモートワークを取り入れる会社が徐々に増えていることから、将来WEBでの仕事のやりとりを想定して採用活動をした場合、逆にWEB面接が有効ということも考えられるという。
マイナビは「対面とは違うメリットがあるツールとして、WEB化就活は来年以降も続ける価値があり、ある程度続くのではないか」と分析している。
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