新型コロナウイルスの影響が続く2021年卒の就活。
就職情報大手「マイナビ」が行った3月のモニター調査で、学生たちが抱える心理的不安が明らかに。

先輩と比較して自分たちの就職活動が楽になるか、厳しくなるかについて聞いたところ、83.8%の学生が「厳しくなる」と回答。前の年の同じ時期に比べ61.6ポイント多い結果に。

2月の調査と比べても+20.6ポイントと大幅に増加している。

理由を複数回答で尋ねると、
▼「新型コロナウイルス感染症の流行の影響があるから」が91.8%
▼「景気が悪い(悪くなる)と思うから」が52.3%
▼「企業の採用人数が減ると思うから」が43.1%
▼「企業によって就活スケジュールが大きく違いそうだから」が32.0%
9割以上の学生が新型コロナウイルスの影響を理由にしているほか、経済や企業の採用活動への影響を危惧する学生も多い。

◎マイナビ担当者の分析
・3月に入って合同企業説明会の多くが中止、セミナーや面接もWEBで行うことが増加。
・先輩の情報が参考にならない状態、厳しさを感じている学生が多いのではないか。

こうした就活生の不安、企業へのエントリーへの影響は?
3月の平均エントリー社数は14.5社(前年比-2.8ポイント)だった。

◎減少についてマイナビ担当者は
・説明会の中止によりスタート時点で広く企業を知る機会が減ったことが影響。
・テレワークの導入状況など、企業の対応を見るチャンスと捉え企業探しを進めてほしい。

調査は就職情報大手「マイナビ」が実施。来年春に卒業する大学生や大学院生が対象、2184人からインターネットで回答を得た(調査期間:2020/3/25~3/31)