新型コロナウイルスの感染拡大で、来年春に卒業予定の大学生向けの採用説明会が中止となるなど、就職活動に影響が広がっています。
経団連は、雇用のミスマッチを起こさず、再び就職氷河期を作らないという強い決意をもって学生の採用にあたる必要があるとして会員企業1400社に対して、弾力的な対応を要請しました。
具体的には、エントリーシートの提出期限の延長や、オンラインでの説明会や面接の実施、選考機会を年間を通じて複数回、確保するなど最大限努力するよう求めています。また感染が収束したあとには、採用関連のイベントを追加で開くなど、状況に応じた柔軟な対応も求めています。
経団連の中西会長は記者会見で「学生の間にどうやって企業の情報をとったらいいのかという戸惑いがある。学生たちにわかりやすいように企業はできるだけ広報をしっかりしてもらいたい」と述べました。