2020年04月01日
【入社式5日前、1通のメール】
今月、都内の4年制の有名私立大学を卒業した22歳の女性は、第1志望だったという都内に本社があるアパレル企業から内定をもらい就職を決めていました。
しかし、入社式5日前の3月27日、突然メールが届きました。
そこに書かれていたのは、「内定取り消し」。
女性によると、この企業には25人の内定者がいてLINEのグループで連絡を取り合ったところ、ほかのメンバーにも内定取り消しを告げるメールが届いていたということです。
この企業はNHKの取材に対し、「一切お答えできない」とコメントしています。
突然の内定取り消しを受けて、女性は会社に連絡したものの人事担当者には連絡がとれませんでした。
「晴天のへきれきで、怒りもありましたが、何よりこれからどう生きていけばいいか不安でいっぱいで」と、ぼう然としたといいます。
慌てて大学に相談しました。
【入社式前日、“あとがない”】
相談を受けた大学のキャリアセンターが受け入れ先を探した結果、家電量販店の「ノジマ」が31日、採用面接を実施してくれることになりました。
女性は、去年の就職活動以来というリクルートスーツ姿で、横浜市の本社を訪ねました。
採用担当者とのあいさつを済ませると、その場でエントリーシートを記入。
そして、新卒採用の責任者の役員と、30分ほどの“一発勝負”の面接が始まりました。
志望動機を聞かれると、「主体的に仕事をしたいと思っておりまして、挑戦できる環境があると考えました」などと答えました。
また、大学時代の経験を聞かれると、「アパレルショップでアルバイトをしていて、難しさもありましたが、自分が提案して気に入ってもらい、買っていただけると大きな喜びを感じました」と話しました。
「もうあとがない」と、緊張して臨んだということですが、しっかりとした受け答えで思いを伝えていました。
結果は、内定。
採用が決まりました。
その場で必要な書類の記入など慌ただしく取りかかり、店舗で着る制服を羽織ってみると、笑顔も見られました。
入社式前日に急きょ実施された採用面接。
手渡された内定通知は特別なものではなく、ほかの学生たちに去年、内定を出した段階での書面のため「入社までの学生生活を意義あるものとされることを祈念いたします」とつづられていました。
また、面接を前にサプライズで野島廣司社長が面接室を訪れ、「これを人生のターニングポイントにしてほしい」と声をかけると、女性は「ありがとうございます。よろしくお願いします」と緊張した様子で返答していました。
【困難にも めげずに】
入社式直前のわずか5日間で内定取り消しから新たな内定と、異例の事態を経験した女性。
「内定をいただいて、すごくほっとしました。この経験で少し精神的にタフになりました。これからも困難はあると思いますがめげずに頑張りたいです」と前を向いていました。
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