ひとり親の支援や子どもの貧困対策に取り組む団体が12日共同で会見を開き、臨時休校の影響について調査した結果を公表しました。
調査は、ひとり親家庭の支援などに取り組むNPO法人「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」が全国の会員を対象に今月2日から5日かけて行い、232人から回答を得ました。
この中で臨時休校によって収入に変化があったかたずねたところ、収入が減ると答えた人が43%に上り、収入がなくなると答えた人も5%いました。中には子どもに障害があり、臨時休校の間、面倒を見るために仕事を辞めるしかなくなってしまったといった深刻な訴えもあったということです。
NPO法人キッズドアの渡辺由美子理事長は、「これからは進学や進級の季節で子育て家庭にとって3月から4月はいちばんお金が必要な時期です。貯金がなく不安を抱えている人が多いので、児童手当を上乗せするなど経済的支援が必要だ」と話していました。