2019年07月30日
ひっつめ黒髪に黒のスーツという没個性スタイルがすっかり固定化している女子の就職活動。この現状にP&Gのヘアケアブランド「パンテーン」が就活クチコミサイト「ワンキャリア」と共に《#令和の就活ヘアをもっと自由に》というキャンペーンを開始した。
キャンペーンでは、まずワンキャリアが7月25日に特設サイトを開設。すでに、11の企業および官公庁がキャンペーンの趣旨に賛同した。
賛同した企業の1つに聞いてみると…
「(就活ヘアなどが)こうあるべきという正解を探すのではなく、その人なりの正解を作っていく力や覚悟を持っている学生さんと一緒に働きたいと考えており、趣旨に賛同しました」
(東京海上日動人事企画部の採用チーム)
賛同を表明した中には、経済産業省も。
実は、経済産業省では、今年度の採用の2次面接から、応募者の普段の個性を見たいと服装を自由化した。
そうしたこともあり今回のキャンペーンには即決で参加したそうだ。
同省秘書課で新卒・中途採用を担当している八木春香さんに賛同した理由を聞くと…
▼これからの社会では、言われたことを単にこなすだけではなく、自分の個性をもって新しいことを生み出す人材がより重要になってくる
▼同質性の中からは新しい発想は生まれない
▼採用面接という入り口のところから個性を大切にしていきたい、と明かした。
さらに、特設サイトでは、10月1日の内定式に学生に自由な髪型で出席してもらうことや、自分らしい髪型で就職活動をすることに後押ししてくれる賛同企業を募っている。
パンテーンは、昨年も9月から「#就活をもっと自由に」というキャンペーンを行っていた。
その反響を踏まえ今年7月に、全国の人事300人を対象に「就職活動に関する調査」を実施。
その結果、78%の企業の人事担当者が「自分らしい自由な髪を推奨する採用が受け入れられる世の中になってほしい」と回答した。
ところが、学生が個性を表現できる採用活動をしている自信があるか?という質問には、「自信がない」との回答が72%にものぼった。
また、同調査では、就活生に尋ねたところ、“企業に合わせて自分を偽ったことがある”との回答が81%に達していた。
調査結果からは、双方がもっと自由な就職活動を望みながら、本音を表明できずにいる状況が浮かび上がっている。
ワンキャリアの寺口浩大PRディレクターは「“令和の就活ヘアをもっと自由に”という言葉を、人事担当だけでなく企業の意思表示として学生に示すことが大切だと思っています。就活生のホンネに応え、個性が尊重されるムーブメントを社会全体でつくりたい」とキャンペーンに込められた思いを話した。
「ひっつめ髪をほどいた就職活動が、この国の女性の当たり前になりますように」と願うキャンペーンは横並びの就活ルックに一石を投じるのか。
就活生のみなさんは、“自由な就活”したいですか?
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