2019年06月10日
就活生のみなさんから寄せられたギモンに答える「就活のギモン」。
今回は、大学3年生が中心となる2021年卒の就活についてリクルートキャリア就職みらい研究所所長の増本全さんに聞きます。
大学生活もまだ半分過ぎたばかりという3年生ですが、大学での就活説明会も始まっていて、そろそろ就活モードという学生も。最初のギモンは「3年生の就活の開始時期は早まりますか?」です。
伊藤:よろしくお願いします。私は3年生ですが、(大学に行くと)周りも動き始めないといけないのかなという雰囲気になっています。私たちの就活(2021卒)の開始時期は(2020卒より)早くなりますか?
増本さん:3年生(2021卒)の就活の開始時期が早まるかと聞かれたら、○と△ですね。というのは、早まる企業もあれば、そのままの企業もあるからです。
増本さん:今の4年生(2020卒)は、経団連のルールで、3月から説明会が始まり、6月から選考、内定を出すというスケジュールです。3年生の代からはこのルールが撤廃になるらしい!と聞いているのだと思います。
伊藤:そうです。
増本さん:でも、このスケジュールは、来年度も維持される方針が去年10月に政府から発表されています。
3年生のみなさんの代も、3月から説明会、6月から選考というスケジュールは維持しましょう、という方向です。変わるのは、主導するのが経団連から政府になることですね。
増本さん:ただ、このスケジュールは、政府や経団連の指針であり、実際にスケジュールより前に採用選考を行っている企業は結構あります。
業界や企業によってスケジュールはさまざまだという状況は今後も続くと思いますので、興味関心がある業界、企業のスケジュールがどうなっているかは情報を集めておくべき重要なポイントの1つです。
伊藤:私たち3年生も、就活のスケジュールは変わらないけれど、内定が出る時期はそれぞれ違うということですね?
増本さん:3月、6月という大きな山はもちろんありますが、内定を出す時期は企業によってそれぞれですね。希望する企業が、いつ何を行うのか、しっかり情報収集するのが大事です。
土井:そうなんですね。
増本さん:企業側もホンネでは、採用活動をそんなに早くしたくはないと考えます。採用活動の長期化は人もお金も時間もかかります。生産性がすごく悪化します。それは学生も一緒ですよね。
だけど、企業側は、採用したい人数をなかなか採用できないので、スケジュールを早めたり、インターンシップに力を入れたり試行錯誤しているのが現状です。
※「内定」は基本的には「内々定」のことを指しています。
増本さんのギモンのまとめ
・2021卒も政府主導で、3月から説明会、6月から選考のスケジュールが維持される見通し
・ただし、これまでも、業界や企業によって採用活動のスケジュールはさまざまでした。志望する業界や企業の情報収集が大事!
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