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就活に疲れてしまった時のメンタルケア(3) 親からの期待に押しつぶされそう…こんな時ってどうすればいいですか?

2023年07月28日

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「いい会社に就職してほしい」そんな期待に応えようとするあまり、自分の本当にやりたい仕事を見失ってしまいそう…こんな時はどうすればいいのでしょうか。長年、就活生の悩みと向き合ってきた「東京しごとセンター」のアドバイザーに聞きました。

(聞き手:田嶋瑞貴 西條千春)

親の期待がプレッシャーに

学生
田嶋

親や周囲からの期待をプレッシャーに感じる、という人もいるんじゃないかと思います。

たとえば、「有名な企業に就職してほしい」といったような。

「子どもに幸せになってほしい」という親心からきていると思うので、負担に感じているのであれば一度、話し合ってみるといいかもしれませんね。

遠藤康子さん

親御さんの時代といまの時代では、キャリア形成の考え方がかなり違います。

例えば、昔は就職した会社で定年まで勤め上げる終身雇用があたり前でしたが、今は転職も一般的な時代になってきました。副業だって広がりつつあるし、働き方だって多様化している。

大手に入れば一生安定なわけではないし、逆に、元気なベンチャー企業だってたくさんあります。

左から、遠藤康子さん(1級キャリアコンサルティング技能士)、倉持寿さん(2級キャリアコンサルティング技能士)

「東京しごとセンターヤングコーナー」の就職支援アドバイザーとして、主に29歳以下の若い世代のカウンセリングや活動のサポートに応じている

まずは、そういう前提をしっかりと知ってもらうといいかもしれません。

なるほど…。

あとは、親御さんたちの考えを一度はちゃんと聞いてみることも大切です。

倉持寿さん

その上で自分にとってベストな選択が何かっていうことを考えて、なぜそう考えているのかを丁寧に説明してあげるといいと思います。

相手の意図を先に聞けば、「私はこれをやりたいんだ」っていう自分の気持ちも伝えやすくなりそうです。

親の立場からすれば、子どもに期待を抱くのは当然です。

でも「私がやりたいことはこれだから」としっかりと伝えれば、応援してくれる親御さんも多いと思いますよ。

まずは行動を

学生
西條

親との関係の話もそうですが、就活って思いどおりに進まないことばかりで大変です…。

そうですよね。

でも実は「うまくいかない」ことも大切な経験なんです。

「プランドハップンスタンス」というキャリア理論を聞いたことがありますか?

初めて聞きました。

日本語で「意図された偶然」などと訳されるんですけど。

予期してなかった事態や計画どおりに進まないことに対して、チャレンジする姿勢をもつことで、次の道がひらけていくことがあります。

その偶発的な機会を積極的に増やすことで、キャリアが広がっていく可能性が高まっていくという考え方です。

プランドハップンスタンス

スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授らが1999年に提唱したキャリア理論。「意図された偶然」「計画された偶発性理論」などと訳される。

偶然の出来事をキャリア形成に生かしていく考え方で、そのためには「好奇心、持続性、柔軟性、楽観性、冒険心」の5つのスキルが重要だとされている。

世の中で、あらかじめ予期できる出来事ってそう多くはありません。

それは就活も同じです。

いろいろ頑張って動いていないと、転がってきたチャンスをつかめないんですよね。

たとえうまくいかなくても行動することが大事なんですね。

そう、「次はきっと大丈夫」と楽観的な気持ちで行動を続けてみましょう。

きっとその先の道が見えてくる瞬間があるはずです。

就活を楽しもう

道がひらける前に挫折してしまいそうな時はどうすればいいでしょうか。

そういうときは、これまでにうまくできたこと、うまくいったことに目を向けてみてください。

ささいなことであっても、うまくできた自分を認識することが大切です。

それが自分の強みや魅力の発見につながり、立ち直る気力にもなります。

なるほど。

就活ってものすごく大変で、こういうアドバイスを受けてもなかなか気持ちを切り替えられないと思います。

でも、就活って後から振り返れば人生の1つの通過点でしかないんです。

いずれは懐かしい思い出になると考えて、たくさん活動をしましょう。

今のこのつらさも一生に一回と思って、「楽しむ」というくらいの気持ちでいられると、この先きっとうまくいくはずですよ。

行動量と就活の満足度って、けっこう比例していると思います。

いまみなさんの若い力を求めている会社はたくさんあります。その中に自分にマッチする企業が必ずあるはずなので、まずはそれを信じて活動を続けて下さい。

ありがとうございました!

就活に疲れてしまった時のメンタルケア、次回は、3年生が抱えるインターンシップの悩みについて聞きます。

撮影・編集:松原圭佑

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