本格的に就職活動が始まって2か月あまり。内々定率は、去年の同時期より高く、早期化の傾向です。でも「まだまだ焦るタイミングではありません」と就職情報会社。これからが本番の企業も多くあります。

5人に2人は内々定

就職情報会社「マイナビ」が4月下旬に学生約7300人を対象に行った調査です。

すでに企業から内々定(「採用通知」はまだ出さないが、採用予定と伝えること)を受けたと答えた学生は39.3%。

去年の同じ時期より6ポイントあまり増えて、およそ5人に2人に上っています。

 

例年より早いペースとされる、ことしの就職活動。

同じく就職情報会社「ディスコ」が学生約1300人を対象に行った調査。

内々定を得たという学生は51.1%と半数を超え去年の同じ時期より8.9ポイント高くなっています。

かなりの数の学生が内々定を得ている状況です。

でも、マイナビの調査では、内々定を得ている学生のうち7割は、就職活動を続けると回答。

内々定が出る時期が早まっているからといって、就活が終わる時期が早まっているわけではないようです。

「まだ焦るタイミングではない」

マイナビによると、選考が早い企業もあるものの、大手企業が内々定を出すのは6月以降が多いとのこと。

「5月、6月は就活の“第一の山”にすぎず、まだまだ焦るタイミングではありません。これで終わりではないので、落ち込まずに、すぐに次のステップに移りましょう」とアドバイスしています。

でも、現実には、選考に通らなかったら、落ち込んでしまうものですよね・・・

「内々定がもらえなかったからといって、あなたが否定されたわけではなく、たまたま縁がなかっただけ。でも、自己否定になりがちなので、そうなると負のスパイラルになってしまいます」

「自分に合う企業が見つかるかどうかは、確率論。まだいくつか選考中の企業があるから…とためらっていたら、持ち駒が減ってしまいます。気持ちを切り替えて、随時エントリーしていくことが大切です」(マイナビ リサーチ&マーケティング部 栗田 卓也さん )