2019年05月10日
就活生の皆さんから寄せられた疑問に答える新コーナー「就活のギモン」。
NHKに寄せられた質問に、リクルートキャリア就職みらい研究所所長の増本全さんが「〇」「✕」「△」で答えます。
今回のギモンは「留年・浪人は不利ですか?」
ほかの人より1年遅れているとか、2才も年上だ・・・とか。
それぞれの事情があった留年や浪人だけど、就活では、どう見られているの?
心に引っかかって自信が持てない人もいるようです。
そんな不安を、就活真っただ中の学生リポーターがぶつけてきました。
井山:僕の周りにも結構多いのですけど、留年は採用に影響しますか?
増本さん:これは〇と△かな。なぜ留年したかがポイントとなります。
増本さん:ダラダラ無目的に時間を過ごしているうちに留年したのであれば、普通に卒業したらいいじゃない、と、もし自分が企業の人事だったら思います。
井山:確かに。
増本さん:なぜ自分はそうなったのか、(留年することになったあと)どう態度を変えたのか。どう学業や課外活動に踏み込めたか語れれば、それは企業がちゃんと評価をしてくれると思います。
井山:なるほど。
工藤:次の質問は、浪人は採用に影響しますか?です。答えは一緒ですか?
増本さん:留年も浪人も近しい話だとは思いますね。〇と△ですね。
増本さん:もっと言うと、留年していても受かる子は受かりますし、浪人していても受かる子は受かります。要は経験をきちんと力に変えていれば、選考にも通るのではないかと思います。
井山:もう一つ、留学はどうでしょう?
増本さん:これは難しいですよね。うーん、○かなー、△かなー。
井山:ちょっと悩みながらのお答えということで。
増本さん:はい。
井山:どういう場合に影響するのですか?
増本さん:1つはまず時期の話があります。就職活動のタイミングと(企業が)選考しているタイミングが違うと、意中の会社の採用選考がやってないかもしれません。
増本さん:一方で、不利になるか、受からないかという観点においては、留学で何を経験してきて、どんな力をつけたのか。
増本さん:見聞きしてきたものを踏まえて、どんなことに社会でトライしたいのかを十分に語れる、企業にとっても価値のある体験をしているなと人事の方が思えば、評価されると思います。
井山:はい。
増本さん:無目的に「とりあえず留学行きました」とか、単に「留学行ってちょこっと経験してきました」は、なかなか評価はしづらいかな。
井山:その人がどういう問題意識を持って、とか、何をやりたくてというのが重要ですね。
増本さん:よく留学の利点として言うのは、これまでの常識が通用しない体験を味わえるということ。
増本さん:海外に行くと、文化も言語も違う中で苦労や葛藤に向き合い、それを自分なりにどう咀嚼したとか、どう態度を変えていったとか、自分がやりたいことをどう成就させるか、みたいな経験ができるのならば、留学はとても価値がありますし、企業はきちんと評価してくれると思います。
増本さんのギモンの答えまとめ
●ダラダラ無目的な留年・浪人は、評価に値しない。
●それを機会に、自分に向き合い、どう変わったのかが大事。留年しても浪人しても、企業が評価できるものがある人は、採用されます!
●留学は、経験そのものではなく、得た物をちゃんと力に変えているかがポイント。
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