2019年04月09日
就職活動が本格化してから1か月あまり。ことしは、例年より、内定を出すタイミングが早い傾向にあるようです。
就活生としては、周りの友達に「内定」持ちが増えていくと、焦る気持ちがあると思います。
ただ、調査の担当者は「ミスマッチが起きないためにも、焦らずに就職活動を進めてほしい」と分析しています。
~5年ぶり!4月の内定率2割超え~
●就職情報会社「ディスコ」
4月1日~4日に行ったインターネット調査の結果を速報。
調査は2020年3月に卒業する大学生・大学院生1250人から回答を得ました。
「4月1日時点で内定を得ている学生は 全体の26.4%」
3月1日時点(13.9%)から12.5ポイント増え、前の年の同じ時期を7.6ポイント上回りました。
4月の内定率が2割を超えるのは、2014年以来5年ぶりです。
「当時は選考解禁が今より2か月早い4月1日でした。それを考えると、ことしはいかに早いペースで内定が出ているかがわかります」(ディスコ)
●就活情報サイト「マイナビ」
3月末時点の内定率を発表。調査は3月25日~29日、2020年3月に卒業する大学生・大学院生7030人から回答を得ました。
「3月末時点で内々定を得ている学生は、全体の12.7%」
前の年の同じ時期を3.2ポイント上回り、こちらも5年ぶりの1割超えとなりました。
~就職活動はまだまだ序盤~
内定率は5年ぶりに高い数値となりました。
調査を行った担当者は「売り手市場」が背景にあると分析しています。
ただ、内定を得た学生の7割から8割が、いずれの調査でも、「就職活動を続ける」と回答しています。全体的にみると、就活活動はまだまだ序盤といった状況です。
~売り手市場の“わな”に注意~
「ディスコ」の調査によりますと、来年3月卒業の就活生の半数を超える53.8%が、大手企業を志向しています。
調査担当者は「学生が、売り手市場を過信して、就職活動を大手企業に絞りすぎている状況になっていないか懸念しています。大手金融は採用予定数を減らすというニュースが聞かれるなど、大手企業の採用が依然として狭き門であることに変わりはないです」と見ています。
「売り手市場=“選べる環境”と捉え、企業規模にとらわれずに、企業と自分の“相性”をしっかりと見つめることも大切ではないか」と話しています。
~焦らず就活も大事~
ことしのGWは最長で10連休。
優秀な人材をいち早く獲得したい企業としては、大型連休前のタイミングで、早々に内定を出すことで、連休をはさむ間に、
学生が就活を終える決断をするのではないかと期待を寄せているという本音もあるようです。
このため、ことしの就活は、さらに前倒しの圧力が強いとみられていますが、調査担当者は、「企業によっては第2クール、第3クールと採用日程を構えているところもある。いわゆるミスマッチが起きないためにも、焦らずに就職活動を進めてほしい」と話しています。
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