「大人になったら、何になりたい?」

子どもたちに将来なりたいものについて聞くアンケート。平成の30年間を通じて最も多く1位になったのは、男の子は「野球選手」、女の子は「食べ物屋さん」でした。

アンケートは、第一生命が全国の小学6年生までの児童や園児を対象に平成元年から実施(今回で30回目)。

30年前の平成元年には、男の子の1位は「野球選手」。女の子の1位は「保育園・幼稚園の先生」でした。

平成30年は、男の子の1位は「サッカー選手」で、野球選手は2位。女の子の1位は「食べ物屋さん」で、「保育園・幼稚園の先生」も2位でした。

また、平成30年の調査では、「ゲーム・おもちゃをつくる人」が初めて男の子の10位に入り、小学校でのプログラミング教育の必修化が近づいていることや、対戦型のゲームを競技として行う「eスポーツ」の人気が背景にあるとみられます。

第一生命の猪山美和子さんは「動画を投稿して広告収入を得る『ユーチューバー』のように、平成の次の時代にはさらに情報技術が進展して思いもつかないような職業が生まれ、子どもたちの憧れになるのではないか」と話しています。

人気の職業　どう変わった?

30年間の調査を見てみると、平成を通じて最も多く1位になったのは男の子が「野球選手」で15回、次いで「サッカー選手」が13回でした。

平成の初めは野球選手の人気が高かったのですが、平成5年にJリーグが始まるとサッカー選手が初めて1位になります。それ以降は日本人選手の海外での活躍などに合わせて1位を分け合うようになり、最近はサッカー選手の1位が目立っています。

このほか「学者・博士」も2回、1位になっていて、日本人のノーベル賞受賞などが影響しているとみられています。

女の子では、ケーキ屋さんなどの「食べ物屋さん」が平成9年から今回の調査まで22年連続で1位と、圧倒的な人気です。次いで根強い人気なのが、「保育園・幼稚園の先生」や「看護師さん」、「学校の先生」など身近なところで人を支える職業です。