横断歩道 車の一時停止率を60%に

(画像:三重県警作成のチラシより)

三重県警察本部は、去年12月の調査でおよそ20%だった信号機のない横断歩道での車の一時停止率を、毎年10ポイントずつ上げて令和5年度には60%以上に引き上げるという目標を掲げました。

三重県は去年、JAF=日本自動車連盟の調査で信号機のない横断歩道での車の一時停止率が3.4%で、全国最下位となりました。

三重県警察本部が去年12月に県内全域で行った調査でも一時停止率は20.7%とおよそ8割の車が一時停止しない実態が明らかになりました。

こうした状況を踏まえ、警察は去年のJAFの調査で全国1位の68.6%を記録した長野県の水準に近づけるため、警察の調査でおよそ20%だった一時停止率を、今年度から毎年10ポイントずつ向上させ、令和5年度には60%以上に引き上げる目標を掲げました。

警察ではこの春の交通安全運動で歩行者の保護を重点項目に掲げるなど、目標達成に向けて取り締まりや啓発活動を強化することにしています。


三重県警察本部の伊藤達彦 交通部長は「一時停止率が全国最下位というのは不名誉な結果だ。毎年10ポイントずつ上げて令和5年度には60%以上にして横断歩道での歩行者の安全を守りたい」と話しています。

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