あおり運転めぐりネットにうそ 不起訴の男ら再捜査で起訴

神奈川県の東名高速道路であおり運転をきっかけに一家4人が死傷した事故をめぐり、ネット上にうその情報が書き込まれた問題で、検察はいったんは不起訴にした男らについて検察審査会の議決を受けて再捜査した結果、名誉毀損の罪で1人を在宅起訴したほか、5人を略式起訴しました。

3年前、神奈川県の東名高速道路で、あおり運転を受けたワゴン車に乗っていた一家4人が死傷した事故では、当事者とは関係のない北九州市の建設会社について「あおり運転をした男の勤務先だ」などとするうその情報がインターネット上で拡散されました。

うその情報をネット上に書き込んだとして警察が名誉毀損の疑いで書類送検した11人について、当初、検察は全員を不起訴にしましたが、去年10月、検察審査会はこのうち9人について「起訴すべきだ」と議決しました。

これを受けて、検察が再び捜査した結果、「諸般の事情を考慮して起訴が相当と判断した」として、1日までに埼玉県川越市の小売店従業員、杉浦明広被告(53)を名誉毀損の罪で在宅のまま起訴しました。

検察はほかにも5人の男を略式起訴し、そのほかの3人については不起訴にしました。

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